2023年2月20日 13:05 | 無料公開

いすみ市役所
いすみ市は4月から、千葉県内で初めて男性の子宮頸(けい)がんワクチン接種費用の全額助成を独自に始める方針を決めた。小学6年~高校1年相当が対象。新年度当初予算案に関連費約25万円を計上した。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が原因とされ、女性は小学6年~高校1年相当の時期にHPVワクチンを公費で接種できる。男性は任意で、必要な3回の接種費用約5万円は自己負担。性行為でウイルス感染するため、市は男性のワクチン接種が必要と判断した。
新年度の男性助成対象者は約630人。個別に案内文を送るなどして助成制度を周知する。先行自治体の状況をみて予算案への計上は5人分だけにしたが、状況に応じて追加する。本年度、小学6年~高校1年相当の女性対象者は市内に約740人おり、昨年4~11月の接種率はおよそ2割。
HPVワクチンは肛門がんや中咽頭がんの予防効果も認められている。青森県平川市や北海道余市町が男性への助成制度を設けている。