
千葉県内の児童相談所が2021年度に児童虐待の相談を受けて対応した件数が1万1870件(速報値)となり、過去最多になったことが15日までに、県などのまとめで分かった。前年度より241件増加した。野田市で19年に栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が虐待死した事件などによる社会的な関心の高まりが、件数増加の背景にあるとみられる。全国の対応件数も20万7659件で最多を記録。前年度比で2615件増え、1990年度の統計開始から31年連続の増加になった。
1万1870件は県設置の6児相と千葉市児相が対応した件数の合計。県の6児相分は9593件(前年度比270件減)で、県児童家庭課によると、暴言や無視などの心理的虐待が最多の4465件と半数近くを占めた。続いて身体的虐待が2747件、保護の怠慢・拒否が2200件、性的虐待が181件だった。
虐待をしていたのは実母が半数以上の5160件、実父が3595件など。虐待を受けていたのは小学生が3194件で最多。3歳以上の未就学児2411件、3歳未満1796件、中学生1409件、高校生など783件となっている。
相談の経路は「警察など」が最も多く4362件。通告後の対応状況のうち児童福祉施設入所は179件、里親委託は全体の0・6%の55件だった。
同課は「痛ましい事件や啓発活動で児童虐待への関心が高まっている。早期の通報、対応が事件を防ぐことになるので、子どもの命を守るため何かあれば迷わず通報してほしい」としている。 ・・・
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