鴨川シーワールドの飼育員→刑事へ転身 「いつか警察犬と事件解決」 千葉東署・茶森啓太(ちゃもり・けいた)巡査(29)=君津出身=

「警察犬のハンドラーになって、事件を究明したい」と意気込む茶森巡査
「警察犬のハンドラーになって、事件を究明したい」と意気込む茶森巡査
鴨川シーワールドでベルーガの飼育を担当していた頃の茶森巡査(本人提供)
鴨川シーワールドでベルーガの飼育を担当していた頃の茶森巡査(本人提供)

 3年前に鴨川シーワールドの飼育員から警察官に転職。アシカやベルーガ(シロイルカ)と共にショーに出演していた元飼育員は現在、刑事として事件捜査の一翼を担っている。ゆくゆくは警察犬とペアを組み、事件を解決したいと意気込む。

 君津市出身。幼稚園や小中学校の遠足、校外学習でシーワールドを訪れ、迫力あるシャチのショーに幼心を魅了された。幼稚園から水泳を続け、動物好きだったことからシーワールドの飼育員を目指した。専門学校に2年通い、2014年に採用された。

 アシカやアザラシ、ベルーガなどの飼育を担当。餌やりなどの体調管理に加え、シーワールドの目玉であるショーの舞台にも立った。印象に残っているのは、ショーの最中にベルーガにかけた目隠しが取れてしまったこと。目隠しを拾おうと水中で水槽の底に手を伸ばした瞬間、腕をベルーガにかまれて振り回された。「ベルーガが目隠しを飲み込んだら大変なことになる」と動物の体調を考えた上での行動だったが、観客に心配されてしまった苦い経験だ。

 警察官の仕事を意識したのは、県警に勤める兄の影響だ。「事件ごとに登場人物が替わり、直接的 ・・・

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