多古町長を送検 衆院選、町職員に投票依頼か 公選法違反疑い 県警、役場など家宅捜索

送検される多古町長の所一重容疑者=19日午前8時28分、山武署
送検される多古町長の所一重容疑者=19日午前8時28分、山武署

 10月31日投開票の衆院選で、県警は19日、特定候補への投票を職員に働き掛けたとして公選法違反(公務員の地位利用など)で逮捕した多古町長の所一重容疑者(56)を送検し、容疑を裏付けるため、同町役場などを家宅捜索した。所容疑者は支援していた千葉10区の自民・林幹雄候補を念頭に「接戦で厳しい戦い」などと周囲に漏らしていた。

 県警の捜査員約30人が同日午前9時半ごろ、町役場に入った。町によると、町長室や総務課などを捜索し、人事関係や規約の資料などを押収。管理職への事情聴取も行ったという。

 所容疑者は10月31日、同町などを選挙区とする千葉10区の特定候補への投票を複数の職員に働き掛けた疑いで18日に逮捕された。選挙期間は10月30日までで、31日に選挙運動した疑いもある。捜査関係者によると、所容疑者が働き掛けたのは幹部職員で、県警は幹部職員が別の有権者に依頼していないか調べる。

 平野欽作副町長は19日、所容疑者から口頭で「立憲民主との接戦で(林候補は)厳しい」と言われたことを明らかにした。所容疑者は幹部ら21人でつくるLINE(ライン)グループでも10月31日朝、林候補の名前を挙げ「年齢制限により比例では当選できません。小選挙区で負けたら終わり。貴重な1票を無駄にしないでください」と投稿。林候補の街頭演説などの動画も数回送信していた。

 町は地方自治法に基づき、22日から副町長が町長の職務を代理する。


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