【続報】逮捕の多古町長、LINEグループで投票促す 「1票でも負けたら終わり」

※写真はイメージ
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 多古町の所一重町長が公選法違反容疑で逮捕された事件で、所町長が衆院選投開票日の10月31日朝、町幹部らとつくるLINE(ライン)グループに自民党の林幹雄氏の名前を挙げ「1票でも負けたら終わり」「貴重な1票を無駄にしないでください」などと投稿していたことが18日分かった。平野欽作副町長が記者会見で明らかにした。平野副町長は「投票の強要とは認識していない」とした。

 平野副町長によると、LINEグループは町長と特別職、管理職計21人でつくり、普段は町内情報の共有に使っていた。問題の投稿があったのは31日午前7時55分ごろ。所町長は「政権与党の林幹雄候補なくして成田空港の機能強化は予定通り進みません」「林幹雄候補は自民党の年齢制限により比例では当選できません。小選挙区で1票でも負けたら終わりです。あとあと後悔のないように貴重な1票を無駄にしないでください」と書き込んでいた。

 選挙期間中の10月19日、26日、29日には林氏と自らが映った街頭演説など、衆院選に関する動画計7本を同グループに投稿していたという。

 平野副町長は会見で、時期や場所は覚えていないとしながら「町長から口頭で『林氏は多古町の将来を担う方』という話を受けた」ことも明らかにした。

 一連の所町長の投稿などについて、地元政界の関係者は「所町長は来年に自分の選挙を控えており、焦っていたのでは」と分析した。

◆「町民におわび」

 平野副町長は会見で「町政を担う町長が逮捕されるという事態になった。重大な立場にある町長がこのような事態になったことは、大変責任が重いと受け止めている。町政に対する信頼を損ねる結果となった。町民をはじめ、関係機関に多大なご迷惑を掛けることになり、心よりおわび申し上げます」と謝罪した。

 町総務課によると、18日午前10時すぎに所町長から「午後の公務に出られなくなった」と秘書に連絡があった。平野副町長は、町役場を昼頃に訪れた県警捜査2課員から、所町長が任意で事情聴取を受けていると説明を受けたという。

 平野副町長は執務終了後に職員への説明会を開き、状況を報告。「住民の方からのご意見を真摯(しんし)に受け止めて業務に当たってほしい」と求めた。


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