現場道路、速度規制なし→時速30キロ規制へ 外側線やガードパイプも 八街児童5人死傷事故

小学生5人が死傷した事故現場。県警が時速30キロ規制を実施する方針を示した=6月29日、八街市
小学生5人が死傷した事故現場。県警が時速30キロ規制を実施する方針を示した=6月29日、八街市

 八街市で下校途中の市立朝陽小児童の列に大型トラックが突っ込み、5人が死傷した事故を受け、県警は8日、現場の市道で時速30キロの速度規制を実施する方針を明らかにした。規制後は速度違反の取り締まりを行い、児童の安全確保につなげる。県議会環境生活警察常任委員会で答弁した。市は車と歩行者の通行スペースを分ける外側線を早ければ7月中に整備する考えで、県警はこれに合わせて速度規制を実施する方針。

 県警交通規制課によると、時速30キロ規制の対象区間は、同小前の交差点から事故現場を含む佐倉市境までの市道約2キロ。現在は速度規制はない。市からの要望を受け必要と判断した。県警と市、学校関係者は5日、事故現場で緊急現地診断を行い、安全対策をそれぞれ検討してきた。

 県警の担当者は取材に「外側線があると視覚的に狭い道路になり速度が抑えられる。単に30キロ規制を掛けても運転者が守らなければ意味がない。市の対策と合わせて実施し、速度規制を守らせるようにしたい」と説明した。車の速度が時速30キロを超えると、歩行者と衝突した際の致死率が高くなるとされる。

 市は、事故を受け6月30日に行った臨時記者会見で、現場道路を制限速度30キロとし、減速を促す「緩やかな凸部(ハンプ)」や外側線の設置を進める考えを示していた。この他、ガードパイプや防犯灯も整備する意向。

 現場の市道は幅6・9メートルの直線で、歩道や外側線はなかった。地元住民からは「道が狭く、交通量が多い」「いつか事故が起こると思った」などの声が上がっていた。

 同常任委ではこのほか、事故を起こしたトラック運転手が乗車していた白ナンバーの車両への対策強化を議員が要望。自家用を表す白ナンバーでは、アルコール検知器を使った飲酒検査は義務付けられておらず、議員の一人は県警に対し「検知器による確認などを義務付けるような法改正を国に求めるよう要望する」と述べた。


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