ジャンボタニシ被害拡大 県駆除助成も利用低迷

 千葉県の外房地域に広く生息し、稲の苗を食い荒らして深刻な農業被害をもたらす外来生物「ジャンボタニシ」の駆除に向け、県が昨年度から助成制度を用意しているものの、ジャンボタニシが生息する県内31市町村のうち制度利用は14市町村にとどまっていることが24日、明らかになった。助成制度は、市町村と農家が連携し地域一帯で駆除に取り組むことが条件のため、利用が低迷しているとみられる。県は被害抑止へ、早期駆除を求める考え。

 ジャンボタニシは、体長2~2・5センチほどだが、大きいものでは7センチほどに成長し、生長前の稲の苗を食い荒らす。繁殖力が強いのも特徴で、県内では銚子-いすみ市までの外房地域や香取市、鴨川市など19市町村で農業被害が確認され、千葉-木更津市の内房地域など12市町でも生息が確認されている。

 県安全農業推進課によると、2019年度に約754万円だった農業被害は、20年度には約3311万円まで悪化。駆除のモデル事業として18年度に総額120万円で制度をスタートさせた。

 20年度に本格事業に移行し約4100万円に増額したが、助成制度の対象となるには市町村と農家による「地域防除対策協議会」の設置などが条件で、駆除のため重機を使って水路の泥を除去するなど大がかりな対策も必要となるため、利用が伸び悩んでいるとみられる。

 県は農業被害抑止へ「早期防除の重要性や総合的な対策の有効性を周知していく」と活用を促す方針。


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