「午後9時以降は無観客で」 熊谷知事、組織委に要請 神谷千葉市長も賛同 東京五輪

東京五輪で午後9時以降は無観客で開催すべきと説明する熊谷知事=23日、県庁
東京五輪で午後9時以降は無観客で開催すべきと説明する熊谷知事=23日、県庁

 開幕まで1カ月となった東京五輪で、千葉県の熊谷俊人知事は23日、午後9時以降は無観客で開催するよう大会組織委員会に要請したことを明らかにした。同日午前にオンラインで開かれた政府や組織委、競技を開催する自治体との連絡協議会の後、記者団の取材に応じて明らかにした。競技会場の幕張メッセ(千葉市美浜区)を抱える同市の神谷俊一市長も「午後9時以降は無観客が筋」と求めた。

 幕張メッセではレスリング、フェンシング、テコンドーの3競技が行われ、一部の試合は午後10時台に予定されている。一方で、県はまん延防止等重点期間中、観客を入れてのイベントの開催時間は「午後9時まで」と求めている。

 熊谷知事は「千葉県とすれば劇的な感染状況の改善がない限り、イベントは午後9時までに制限せざるを得ない。他のイベントにも同じ要請をしてきたので、組織委にもそうした考えに基づいた対応をお願いする」と述べた。

 神谷市長も同協議会後の取材に「市民が心から応援できる五輪にするためにも特別扱いせず、通常のイベントと同様の感染対策を施すべき」と強調。「午後9時以降は無観客で行うのが筋」と協議会で意見を述べたとした。

 また、熊谷知事と神谷市長は、児童生徒に低価格で観戦機会を提供する「学校連携観戦プログラム」についても言及。児童生徒を観客の上限とは別枠で扱う方針が示されたことに対し、熊谷知事は「これまで観客と明確に区分ができない関係者は、観客として扱わざるを得ないという考え方を示してきている。観客枠外にするという考え方は認められない」とする県のスタンスを説明。今後、関係者と協議する意向を示した。神谷市長も「上限の意味が形骸化してしまう」と、感染対策を十分に行うため上限に児童生徒数もカウントするべきとの考えを表明した。

 一方、組織委は同日、大会会場での飲酒やアルコール飲料の持ち込みを禁止し、販売もしないと発表。当初の容認から一転した判断に、熊谷知事は「『慎重に検討してほしい』と実務レベルでも伝えていた。禁止が打ち出されたことはありがたい。五輪は一人でも多くの県民がアスリートを応援する大会であってほしい」と述べた。


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