アジアゾウ相次ぎ2頭死ぬ 育児放棄の子ゾウ育てた「プーリー」も 原因は食中毒か、4頭も治療中 市原ぞうの国

原因不明の体調不良となり死んだアジアゾウのプーリー(奥)=2018年8月、市原市の「市原ぞうの国」
原因不明の体調不良となり死んだアジアゾウのプーリー(奥)=2018年8月、市原市の「市原ぞうの国」
得意なサッカーやダンスで入園客を喜ばせた「ミニスター」=市原ぞうの国提供
得意なサッカーやダンスで入園客を喜ばせた「ミニスター」=市原ぞうの国提供

 市原市山小川の動物園「市原ぞうの国」で、アジアゾウ6頭が原因不明の体調不良となり、「プーリー」(30歳)と「ミニスター」(35歳)のメス2頭が亡くなったことが17日、園への取材で分かった。同園はミニスターを解剖し死因を調べているが、腸に出血があり、食中毒の可能性もあるという。プーリーは2002年に来園。実母に育児放棄された子ゾウに授乳するなど世界的にも珍しい子育てをしたことで知られている。坂本小百合園長は「あまりに突然すぎて本当に辛い」と悲しみに暮れた。

 同園によると、6頭が下痢や腹痛などの症状を示したのは14日午後。群馬サファリパーク園長で日本では最もゾウに詳しい川上茂久獣医師が駆け付け、ぞうの国の竹鼻一也獣医師とともに治療に当たったが、プーリーは16日午前2時半ごろ、ミニスターも同日午後1時15分ごろ相次ぎ命を落とした。

 一日に2頭が死ぬ異常事態を受け、園は死因を調べるためミニスターを解剖した。2頭は園内に並んで埋葬された。

 「ミッキー」(43歳)、「ゆめ花」(14歳)などメス4頭は現在も治療中。重症のミッキーはえさを受け付けないが、水は飲むようになった。メスの「りり香」(7歳)は順調に回復しているという。

 広報担当の佐々木麻衣さんは「スタッフが24時間全力で回復に取り組んでいる。静かに見守ってほしい」と話している。

 ◆千葉県「食中毒の可能性も」

 県によると、同園から市原保健所に報告があったのは17日午前。県衛生指導課は「まずは管理者である動物園が原因究明に当たる」とする一方で、死因については「断定できないが、複数が一度に体調が悪くなったことから、食中毒や感染症などの病気がまん延していた可能性が考えられる」とした。


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