【新型コロナ】ワクチン先行接種の千葉県内5病院、700人超に副反応なし 関係者安ど、使い切りへ調整課題も

新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を受ける千葉ろうさい病院の医療従事者(左)=17日午後4時30分ごろ、市原市辰巳台東
新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を受ける千葉ろうさい病院の医療従事者(左)=17日午後4時30分ごろ、市原市辰巳台東

 医療従事者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの先行接種が千葉県内も順調に進んでいる。22日までに5病院の医師や看護師ら計700人以上が1回目の接種を終えたが、目立った副反応は報告されていない。医療体制に影響しないよう万一に備えていた関係者はひとまず胸をなで下ろす。一方で、ワクチンは厳格な温度管理が必要なだけに「使い切るための人数調整」を課題に挙げる声も聞かれた。

◆拡大も検討

 市原市の千葉ろうさい病院は今月17日、先行接種を開始。22日までに計193人が1回目を終えた。注射部位の痛みを訴える以外、これまでに大きな副反応はない。

 同病院では医療体制に影響が出ないよう2グループに分けて実施した。「大きなトラブルもなく安どしている」と話す岡本美孝院長は「感染収束に向けた有効な手段になることが期待できる」とする一方、ワクチン普及に向け「海外の副反応や効果のデータを正確に情報提供していくことが重要」と強調した。

 2回目は3月中旬までに行う予定だが、同病院には1170回分のワクチンが届いており、先行接種の人数拡大も検討中。

 千葉医療センター(千葉市中央区)は180人の接種を終了。一部に「注射部位の皮膚が硬くなっている」などの症状が出たが、いずれも2日程度で収まった。担当者によると、筋肉注射の場合、一時的に痛みが出ることがあるという。

 接種会場では30分間の経過観察の後、急な発熱に備えた解熱剤4日分を受け取り退出。その後も、厚生労働省の取り決めに従い朝晩2回の検温結果、体調や注射部位の状況などを日誌に記入している。

 同センターの接種予定者は約500人。3月5日までに1回目を終える見通しだ。ファイザー製ワクチンは1瓶で6回の接種が可能だが、担当者は「業務の都合で予定人数が集まらない場合も使い切らなければならず、その調整が課題」と指摘した。

◆体調不良も回復

 千葉東病院(千葉市中央区)は19日と22日の2日間で計138人が受けた。いずれも副反応は確認されていない。24~26日にも実施する。接種を希望しなかった約60人のうち半数は育児休暇中という。

 船橋中央病院(船橋市)は22日、計114人に初めて先行接種を実施。1人が一時的に気分が悪くなったが回復し、投薬を要するような副反応は見られなかった。

 計600人の職員のうち希望した430人に対し26日までに接種を終える予定。担当者は「初日を無事終えて安心している。スムーズに実施できた」と胸をなで下ろした。

 JCHO千葉病院(千葉市中央区)は希望した約350人のうち第一線で働く医師や看護師ら90人分の先行接種が完了。2回目のスケジュールを調整している。


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