臨時医療施設が稼働 軽症高齢者ら受け入れ 千葉県がんセンター旧病棟

県が公開した臨時医療施設の病室=4日、千葉市中央区の県がんセンター旧病棟
県が公開した臨時医療施設の病室=4日、千葉市中央区の県がんセンター旧病棟

 新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制が逼迫(ひっぱく)する中、千葉県は5日から「臨時医療施設」を県がんセンター旧病棟(千葉市中央区)に開設する。新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づくもので、医師が入院の必要があると判断した軽症の高齢者などを受け入れる。病床数26床でスタート。段階的に66床まで拡大する。

 県内に約1100床ある新型コロナ専用病棟の稼働率は68・5%(3日時点)。県は緊急事態宣言が再発令された1月7日、対策本部会議を開き、臨時医療施設の開設準備を決め、施設の整備、医療スタッフの確保などを進めていた。

 施設は、昨年10月の新病棟開設に伴い、使われなくなった病棟を改修。看護部門は県立病院などから計25人が配属され、交代で勤務。日中は医師2人が常駐する。

 病室や浴室など患者が使用する場所を「汚染区域」、患者専用のエレベーター前から汚染区域の手前までの通路を「準汚染区域」に分類。医師・看護師は汚染区域に立ち入る際、防護服・マスクを着用する。

 防護服の着脱に専用の部屋を設け、2人1組でマニュアルに基づき正しい手順をチェック替える。病室は個室と2人部屋を用意。2人部屋は、ベッドの間にパーティションを設置した。

 開設前日の4日、病室などが報道陣に公開された。金敷美和看護局長は「スタッフの感染防止を第一に考え、患者の早期回復をサポートをする」と語った。

 同日視察を行った森田健作知事は「ベッド数もマンパワーも限界があるが、県として看護師や病床の確保をお願いしている。(医療提供体制の改善に)必ず効果は出てくる」と期待した。


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