児童虐待死防止へ児相、千葉県警が合同研修 「ためらいない介入」も必要 立ち入り調査想定し訓練

訓練で子どもの一時保護を拒む男性に事情を説明する児相職員ら=9日午後、君津市
訓練で子どもの一時保護を拒む男性に事情を説明する児相職員ら=9日午後、君津市
訓練で衰弱した子どもを見つけ保護しようとする児相職員ら=9日午後、君津市
訓練で衰弱した子どもを見つけ保護しようとする児相職員ら=9日午後、君津市

 千葉県内の児童相談所と県警は9日、児童虐待事案に対応する職員の能力向上を図ろうと、君津市の住宅展示場で合同研修を実施した。児相職員や警察官ら38人が参加し、子どもの安全確認ができない家庭に出向く「立ち入り調査」や「臨検・捜索」の訓練を行い、役割ごとの対応方法と連携の手順を確認した。

 立ち入り調査の訓練は父親(25)と母親(23)、女児(3)の世帯を想定して行われた。3歳児検診の受診がなく児相職員らが訪問を重ねたが、女児との面会は拒否され、児相内で協議し立ち入りに踏み切った。

 児相職員6人と警察官2人が玄関で、立ち入りを拒否し怒鳴る父親を説得し事情を説明。その間に児童福祉司が女児を見つけ、衰弱した状態を確認したため保護した。

 玄関のチェーン切断など、より強制的に立ち入ることができる臨検・捜索訓練も行い、裁判所が交付する許可状の読み上げといった手順を確認した。

 県児童家庭課によると、昨年度の県児相による虐待相談対応件数は9051件(前年度比約20%増)で、過去最多だった。同課の尾関範子課長は「子どもの命を守るためには、ためらいのない介入が必要な時もある。警察と連携して支援を充実させたい」と話した。


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