新型コロナウイルス情報

【新型コロナ】「気晴らしできる場所を」 一斉休校後、初の週末 県内観光地の状況は? 

広々とした園内で元気に遊ぶ子どもたち=7日、東京ドイツ村
広々とした園内で元気に遊ぶ子どもたち=7日、東京ドイツ村
花のシーズンを迎えたにもかかわらず、観光客がまばらな花畑=7日、南房総市千倉町
花のシーズンを迎えたにもかかわらず、観光客がまばらな花畑=7日、南房総市千倉町

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、県内の全小中高校が休校に入ってから初の週末となった7日。普段なら多くの観光客や家族連れが訪れる各地のレジャー施設や観光地では、団体客の減少などで閑散とする場所がある一方、にぎわいを見せるスポットも。訪れた人からは「ずっと家にいると気分が沈む」「人が少なく感染リスクが低い」と安心できる場を求める声が聞かれた。施設の休館休園が相次ぐ中、施設側は「外出先が限られるお客さまの気晴らしの助けになれれば」と、集客に意欲をみせた。感染への警戒感から、来場者やスタッフにマスク姿が目立った。

◆家族連れホッと一息

 袖ケ浦市の東京ドイツ村は、芝生広場でくつろいだり、屋外アトラクションを楽しむ家族連れの姿が目立った。団体客の9割がキャンセルとなったのに対し、小中学校が臨時休校になったころから平日の昼間を中心に個人客が増え、来場者数は例年並みを維持しているという。

 調布市から一家3人で来場した会社員、渡辺歩さん(47)は「ちょっと寒いけど、ここだと感染を心配しなくてもよさそう。ずっと家にこもっていると気分も沈んできてしまう」と、遊具で元気に遊ぶ小学2年の長男(8)を見つめていた。

 大田区の主婦(37)も友人ら3家族と一緒に幼稚園に通う長女(6)らを遊ばせ、「ふだんは家の中にいる。久しぶりの屋外なので楽しいですね」と満足そうに笑みを浮かべた。

 横浜市の男性会社員(41)は「ここは広くて他の人と距離があるので安心。車で園内を回れるし、すいていて良かった」と、男の子2人と一緒にサッカーボールを蹴り、気持ち良さそうに体を動かしていた。

 冷たい風が吹くものの、来場者はそれぞれに広々とした園内でホッと一息ついている様子だった。同園は、一部屋内施設やイベントなどを当面13日まで休止中。広報担当者は「今は外に行ける場所が限られている。今後の状況を見ながら、できる限りお客さまの気晴らしの助けになるように努力したい」と話した。
 
◆団体客激減 来場者「人少なく、感染の心配ない」
 
 南房総市の道の駅ちくら潮風王国では、新型コロナへの感染を懸念した都内からの家族連れが訪れ、地元の産品の買い物や旬の海鮮料理を楽しんだ。一方、団体客は新型肺炎のあおりを受け激減。隣接する花畑は観光シーズンにもかかわらず、閑散としていた。

 花摘みの聖地として、毎年多くの観光客でにぎわう「千田の花畑」。1996年からストックなどの花を育てている同市の栗原房江さん(85)は「この時期は観光客であふれかえるのに、今年は台風やコロナウイルスの影響で人がうんと減った。こんな年は初めて」と落胆。「台風で花が被害を受け、年だからそろそろやめようかと思ったけど、常連客の声を励みに頑張って育ててきた。お彼岸まで楽しめるので、ぜひ多くの人に来てほしい」と呼び掛けた。

 都内から子どもを連れて同道の駅に訪れた40代女性は「人が少なく、感染の心配がないと思って道の駅に来た。海があってきれい」と話した。


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