新型肺炎イベント中止 「残念…」早期終息願う声 四街道市議選投票所の消毒徹底

 新型コロナウイルスによる肺炎の影響は、千葉全県に広がりを見せている。海外訪問を見送る自治体があるほか、市議選の投開票日を控える四街道市では、投票所の消毒を徹底する対策に追われている。イベントの開催を中止したり、延期する動きも相次ぎ、関係者からは早期の終息を願う声が上がっている。

 館山市は金丸謙一市長を団長とし、23日から4泊5日の日程で実施予定だった台湾へのトップセールスを中止にした。市観光協会の館石正文会長らも同行する予定だったが、金丸市長は19日の会見で「国内や台湾においても感染者が多数発生している。不測の事態が生じた際の危機管理体制を考慮し、訪問を取りやめた」と説明した。

 23日の市議選投開票に向け、四街道市は16カ所の投票所に消毒液を設置する方針を決定。期日前投票所では記載台などを消毒する対応を取っている。市民が外出を控えることで低当票率が懸念されるが、市選挙管理委員会によると、18日までの期日前投票者数は過去最低だった前回を若干上回っている。市選管の担当者は投票率の低下は「心配していない」としている。

 イベントの中止、延期も続いている。昨秋の台風で甚大な被害が出た鋸南町では、復興を目指して22日に中央公民館で開催予定だった「町おこし交流会」が延期になった。

 白井市は19日、3月1日に予定していた「世界のダンス&フードフェスティバル2020」の開催中止を発表。2006年度の第1回以来、中止になるのは初めてで、笠井喜久雄市長は「不特定多数が集まるため、来場者や出演者の健康を考え判断した。新型コロナウイルス感染症が早期に終息へ向かうことを祈っている」とコメントした。

 八街市も22日の社会教育振興大会の中止を決定。例年200~300人が集まるイベントで、児童生徒の作文発表やフリーアナウンサーの講演会が予定されていた。担当者は「功労者表彰や子どもたちの作文を発表する機会がなくなるのは残念だが、感染拡大に対する予防として致し方ない」と話した。

 3月1日に開催予定だった松戸市の「市消防音楽隊第15回定期演奏会」も中止に。入場券を2千枚を用意し、15日から配布を始めたばかりで「市民から開催の有無の問い合わせが来ていた。隊員は演奏会のために訓練を積んできたので残念」(担当者)。市内では松戸宿坂川河津桜まつり(3月7、8日)なども中止となった。船橋市も29日の「市消防局音楽隊定期演奏会」の中止を決めた。

 銚子市にあるヤマサ醤油(しょうゆ)、ヒゲタ醤油の工場では個人客の工場見学の受け入れを見合わせている。ほかにも、鎌ケ谷市の子育て支援教室が中止となり、君津地域の電子地域通貨の普及イベントが延期になるなどした。

 スポーツ界にも影響は広がり、21日に千葉ポートアリーナ(千葉市中央区)で予定されていたバスケットボール男子のアジアカップ予選、日本対中国は延期が決定。Jリーグやプロ野球は今月下旬から県内の会場で試合が本格的に開催されるが、ファンサービス自粛などの対応を迫られている。


  • LINEで送る