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新型コロナウイルス情報

拡大想定し対策強化 新型肺炎で千葉県 検査1日120回可能に 県民問い合わせ1400件超

新型コロナウイルスの対策本部会議で、患者増を想定した対応強化を指示した森田知事(中央)=17日午後、千葉県庁
新型コロナウイルスの対策本部会議で、患者増を想定した対応強化を指示した森田知事(中央)=17日午後、千葉県庁

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)問題で、同ウイルス感染者が千葉県内を含む日本各地で増加する中、県は17日、対策本部会議を県庁で開き、森田健作知事が「本県でもさらに患者が増加する局面を想定した対策が必要」と強調し、検査や医療態勢を強化する方針を説明した。従来1日最大80回だった県衛生研究所での検査は17日から120回まで可能になった。社会福祉施設や児童施設での感染防止策徹底も通知した。県民から県への相談は1日100件を超すペースに増加している。

 対策本部会議で森田知事は、各部局長らを前に「国の専門家会議で、現在の状況について『国内発生の早期の段階』であるという認識が確認された。本県でも感染経路が判明しない患者が確認されており、感染がさらに増加していく恐れがある」と指摘。県民への正確な情報提供も改めて指示した。医療機関や高齢者施設、児童施設などを中心に、14日と17日付で予防策徹底を求める文書を出した。

 県によると、県衛生研でのウイルス検査は現状、国からの委託分を含めて1日30~40回程度。検査手順に慣れてきたことや応援職員の活用などにより、1日120回程度まで可能になった。

 県庁と県の各保健所への電話相談は、受け付けを始めた1月31日から2月16日までに1412件(判明分)。2月15、16日は各約140件に達した。「発熱やせきがあり不安」「検査を受けたいので病院を紹介してほしい」といった声が多いという。

 県は感染の疑いがある人を一般の人と区分けして診察するため、2月7日から県内38病院に「帰国者・接触者外来」を開設。県内各保健所でまず相談を受け付け、最寄りの同外来を案内しており、この相談件数も13日現在で166件。「患者が他の人にうつさないことが、市中での感染者を増やさないために重要」としており、改めてこの診察手順の徹底を呼び掛けた。

 県内では感染症指定病院を中心に入院治療用の約140床を確保。今後、患者が大幅に増えれば重症者用を分け、無症状者や軽症者には感染症対策を施した一般病院の活用も検討する。

 専門医による研修会や県内症例を共有する意見交換会も3月にかけて開く。

 県内では無症状の1人を含め、7人の感染を確認。うち3人は退院した。確認されたのは、感染の広がる中国・武漢市からの帰国者や観光客らだったが、県内在住の20代会社員男性は感染経路が判然としていない。男性の家族は発症していないという。


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