がれき山積み、処理課題 南房総で受け入れ再開 災害廃棄物の仮置き場 【台風15号】

市役所の駐車場で、ごみを処分する住民ら=21日午後、南房総市(共同)
市役所の駐車場で、ごみを処分する住民ら=21日午後、南房総市(共同)

 台風15号の暴風により千葉県内では多くの建物が損壊し、自治体が設置した災害廃棄物の仮置き場はがれきが山積みとなった。被害が大きかった県南部の南房総市は、一時中止していた市役所駐車場での受け入れを21日、再開した。処理やリサイクルがスムーズにできるよう、分別して持ち込むよう呼び掛けている。

 南房総市は、閉校した学校の校庭など3カ所に仮置き場を設けたが、次第にいっぱいになり、20日時点で車約6600台分となった。特に増えた市役所駐車場の仮置き場は同日に受け入れをいったん中止、トタンなどの金物類をリサイクル業者が搬出した。

 再開した21日は朝から大量のがれきを積んだ車の姿が。砂ぼこりが舞う中、市民らは歯を食いしばり重いごみを運んだ。

 ラーメン店経営の重田賢一さん(44)はひしゃげたブラインドカーテンを車内から引きずり出し「停電は復旧したが、ごみがまだまだある。大変なのは自分だけじゃないので、笑うしかない」と汗をぬぐった。暴風で飛ばされた瓦で店の窓ガラスが割れ、中もめちゃくちゃになったという。

 県東部の山武市でも、海水浴場の駐車場に設けられた仮置き場にがれきを積んだトラックが次々と出入り。ごみは分類されショベルカーなどで山積みにされていた。

 県によると、仮置き場を設置しているのは両市を含め21市町。南房総市環境保全課の川名勝徳課長は「想像を絶する被害でがれき処理はなかなか進まないが、一刻も早く元の生活に戻れるよう全力を尽くしたい」と話した。


  • LINEで送る