逮捕の男3人借金か 事件前夜、千葉市で飲酒 富津保険金殺人

 富津市の港で千葉市若葉区の内装工、宍倉拓也さん=当時(23)=を溺死させたとして、殺人容疑で男3人が逮捕された事件で、3人に借金があったとみられることが29日、捜査関係者への取材で分かった。拓也さんには計約5千万円の生命保険が掛けられており、富津署捜査本部は保険金を狙ったとみて慎重に捜査を進めている。

 逮捕されたのは拓也さんの養父で内装会社社長、宍倉靖雄容疑者(48)=八街市砂=と、彫師の佐中佑輔容疑者(31)=四街道市和良比、住所不定の内装工、金子栄司容疑者(50)。拓也さんは昨年8月、勤務先の社長だった靖雄容疑者の養子になっていた。佐中、金子の両容疑者も一緒に働いていた。

 捜査関係者によると、拓也さんと3人は事件のあった1月27日の前夜、千葉市内のキャバクラ店で飲酒した後、富津市に向かったことが判明。捜査本部は3人が拓也さんを酔わせた上で海に転落させた疑いもあるとみて調べている。

 拓也さんには、いずれも靖雄容疑者を受取人とする生命保険が三つ掛けられており、うち一つは昨年11月に受取人が母親から変更。残り二つは養子縁組後、新たに契約していた。保険金の総額は約5千万円で、捜査本部は保険金目当てに養子縁組を結んだとみている。

 事件後、当時の状況に不自然な点があることなどから千葉県警は捜査を始め、保険契約について保険会社に詳細を問い合わせた。保険金は支払われていないが、県警は詐欺未遂の疑いでの立件も検討している。関係先を家宅捜索し、任意で事情を聴いていた。

 3人の逮捕容疑は1月27日、富津市金谷の浜金谷港の岸壁から拓也さんを海に落とし、溺死させた疑い。


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