自動手荷物預け本格導入 国内初、処理能力5割増 スマート・チェックイン 成田空港 【2020東京オリ・パラ】

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報道陣に公開された自動手荷物預け機。旅客は17インチのタッチ式スクリーンパネルを操作して手荷物を預ける=20日、成田空港第1ターミナル南ウイング4階
報道陣に公開された自動手荷物預け機。旅客は17インチのタッチ式スクリーンパネルを操作して手荷物を預ける=20日、成田空港第1ターミナル南ウイング4階

 来年に迫った東京五輪・パラリンピックに向け、成田空港は20日、自動チェックイン機と自動手荷物預け機(CUBD)を利用したセルフサービス型の搭乗手続き「スマート・チェックイン」を本格導入し、報道陣に公開した。国際線での導入は全国で初めて。航空各社の調整が終わり次第、今夏から全てのターミナルで順次稼働させる予定で、旅客の待ち時間短縮やチェックインカウンター周辺の混雑緩和などが期待される。

 同システムでは既に設置されている自動チェックイン機と合わせ、これまで対人で行っていたチェックインカウンターでの手荷物預け作業をCUBDで行う。旅客はCUBDに搭乗券とパスポートを読み込ませ、タッチ式スクリーンパネルを操作して手荷物タグをプリントアウトし、手荷物に付ける。コンベアに乗せられた手荷物は、3Dスキャナーなどにより、自動で大きさや向き、重さなどが計測され、旅客はプリントアウトされた手荷物控え証を受け取る仕組み。

 同空港では2017年から第1ターミナル北ウイングで実証実験を行っており、成田国際空港会社(NAA)によると、対人(約2分)と比べて90秒で手続きが済み、処理能力は1・5倍に向上するという。

 NAAでは、東京五輪までに第1ターミナル南ウイングに20台、北ウイングに8台、第2ターミナルに28台、第3ターミナルに16台の計72台を導入する計画で、航空会社は現段階で15社が参加する予定。まずは、国内線で15年から導入している全日空が、最終調整が終わり次第、第1ターミナル南ウイングで供用を開始する。第2ターミナルの日航は10月の開始を見込んでいる。

 CUBDは、シンガポール・チャンギ空港、オーストラリア・シドニー空港、イギリス・ヒースロー空港などで導入されており、全日空は「お客さまの手続き時間、待ち時間の短縮に効果がある」としている。

 NAAは「従来の人によるチェックインから、お客さま自らが行ってもらうことで、手続きの簡素化、時間短縮が図られる」と期待。CUBDを集中的に配置するエリアでは、案内表示のリニューアルも行い、旅客動線の円滑化も図るという。