保護解除後「食事与えず」 両親供述、長期間虐待か 野田小4死亡1カ月

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栗原心愛さん(下)と母、なぎさ容疑者
栗原心愛さん(下)と母、なぎさ容疑者

 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡した事件で、傷害容疑で逮捕された両親が、心愛さんの一時保護解除後の2018年3月ごろから「食事を与えないことがあった」と供述していることが22日、捜査関係者への取材で分かった。心愛さんの死亡から24日で1カ月。千葉県警は長期間、断続的に虐待を繰り返した可能性を視野に捜査している。

 県や野田市によると、心愛さんは17年11月、学校アンケートで「お父さんにぼう力を受けています」と訴え、県柏児童相談所が12月27日まで一時保護。解除時は親族宅での生活を条件とし、18年2月28日に帰宅を認めた。捜査関係者によると、母親のなぎさ容疑者(32)の供述では、同居再開後から食事を与えないことが複数回あり「しつけだった」と説明。すぐに虐待が再発していたとすれば、改めて関係機関の判断の妥当性が問われる。

 父親の勇一郎容疑者(41)は児相に虐待を認めず、逮捕直後は「しつけのつもりで悪いと思っていない」と供述していた。

 心愛さんは18年9月から同じ親族宅で生活し、冬休みに合わせ12月下旬に自宅へ戻った。県警は、今年1月24日に冷水シャワーを掛けたなどとして、両容疑者を相次いで逮捕。なぎさ容疑者は暴行を黙認したとみている。年末年始に暴行し、胸の骨を折るけがをさせたとして2月14日に勇一郎容疑者を再逮捕した。

 県警は死亡の2日前ごろから十分な食事や睡眠が与えられず衰弱していた疑いがあるとみており、傷害致死容疑の適用も検討しながら捜査。態勢を拡充し、沖縄県糸満市立小から転校した17年9月ごろまでさかのぼり、暴行の有無などを慎重に確認する方針だ。

 勇一郎容疑者は18年2月、児相に心愛さんに書かせたとみられる「たたかれたのはうそ」との書面を提示。児相は押し切られた形で帰宅を認め、その後は児相も学校も自宅訪問をしなかった。