母も共謀で再逮捕へ 年末年始の暴行黙認か 野田小4女児死亡1カ月

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 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡し、傷害容疑で両親が逮捕された事件で、年末年始にも心愛さんを暴行しけがを負わせた疑いで再逮捕された父親の勇一郎容疑者(41)と共謀したとして、千葉県警が同容疑で母親のなぎさ容疑者(32)を勾留期限の25日にも再逮捕する方針を固めたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。心愛さんの死亡から24日で1カ月となる。

 県警は、1月24日午前10時から午後11時10分ごろまでの間、自宅マンションで心愛さんに冷水シャワーを掛けるなどしてけがを負わせた傷害容疑で、両容疑者を相次いで逮捕。勇一郎容疑者は、昨年12月30日から今年1月3日までの間、自宅で心愛さんに膝で体重をかけてのしかかり、胸の骨を折るなどのけがを負わせたとして今月14日、同容疑で再逮捕された。

 なぎさ容疑者は、年末年始にほぼ自宅にいたといい、この時期の暴行も黙認していた疑いが持たれている。勇一郎容疑者について「娘に暴行をしたのは知っていた」「娘を立たせ、へたり込むと起き上がらせて怒っていた」と説明し、「冬休み中に娘にあざができ、隠すため昨年末から外出させなかった」と供述していることが分かっている。

 心愛さんは冬休みに合わせ、親族宅から自宅に戻った。長時間にわたり自宅の浴室や廊下で過ごすよう両容疑者から指示されていたとみられ、心愛さんの顔に複数のあざのような痕がある様子や、心愛さんが泣く姿などを撮影した動画や画像が勇一郎容疑者のスマートフォンに残っていた。

◆糸満市、5月に結果公表

 沖縄県糸満市の上原昭市長は22日、心愛さんが市内で暮らしていた2017年に父親の勇一郎容疑者からどう喝されていたとの情報提供の扱いについて、第三者が入る組織で検証を進め、5月中に結果を公表する方針を明らかにした。

 行政や警察、学校などが虐待や少年非行の情報を共有する児童福祉法上の「市要保護児童対策地域協議会」が中心となって検証。学識経験者も入っており、上原市長は「対応に問題がなかったか検証したい」と語った。

 市などによると、一家が転居する前の17年7月、心愛さんがどう喝され、母親のなぎさ容疑者もドメスティックバイオレンス(DV)を受けているとの情報が親族から寄せられていた。市は家庭訪問する方針だったが実現しなかった。