小4女児死亡 母も逮捕 傷害容疑で野田署 暴行止めず共謀か

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留置される松戸署に入るなぎさ容疑者=4日午後2時5分ごろ
留置される松戸署に入るなぎさ容疑者=4日午後2時5分ごろ

 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡した事件で、野田署は4日、傷害容疑で逮捕した父親の勇一郎容疑者(41)と共謀して心愛さんを暴行してけがを負わせたとして、傷害の疑いで母親のなぎさ容疑者(31)を逮捕した。千葉県警は、暴行を制止するなどの手だてを取らなかったことが、共謀に当たると判断した。捜査関係者は「暴行に積極的に加わっていないが、何らかの形で手助けしていた。客観的な資料もある」と、一定の関与があったとしている。

 逮捕容疑は、勇一郎容疑者と共謀し1月24日午前10時~午後11時10分ごろ、自宅マンションで、心愛さんの髪の毛を引っ張ったり、冷水のシャワーをかけたりした上、首付近をわしづかみにする暴行を加えけがを負わせた疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 事件当時、次女(1)を含めた家族4人が自宅にいた。県警は、なぎさ容疑者について「暴行を知らなかったわけではない。制止したり、通報したり何らかの手だてを取れたはずだ」としている。

 一方、勇一郎容疑者からドメスティックバイオレンス(DV)を受けていたとの情報を把握しており、抑圧された環境にあった可能性もあるとみて慎重に調べる。

 なぎさ容疑者はこれまでの任意聴取に、勇一郎容疑者が事件前、心愛さんを夜中に起こして立たせたことについて「ずっと立たせるのはやめてと言ったが、聞いてもらえなかった」と話していた。心愛さんを2017年11月7日~12月27日に一時保護した県柏児童相談所は、なぎさ容疑者が保護中「娘が父から暴力を受けているのを見て、止めようとした」という趣旨の話をしていたと明らかにした。

 県警は1月25日、心愛さんへの傷害容疑で勇一郎容疑者を逮捕。容疑者が自ら110番通報し、駆け付けた救急隊員らが浴室で死亡している心愛さんを見つけた。司法解剖の結果、死因は分からなかった。