子どもに危害と脅され 被害女性、暴行実態証言 酒々井の虐待公判

  • LINEで送る

 同居していた女性の歯を折るなどし男女が逮捕された事件で、傷害と強要の罪に問われた酒々井町ふじき野3、化粧品販売業、小倉実里被告(28)と無職、高村良被告(28)の公判が28日、千葉地裁(本間明日香裁判官)で開かれ、別室と映像で結ぶ「ビデオリンク」で証人として被害女性が出廷した。女性は「子どもに同じことをすると言われ、守りたい気持ちから逃げ出せなかった」と脅されていたことを明らかにした。

 起訴状などによると、小倉、高村両被告は共謀し2017年11月~昨年5月、自宅で女性の顔や背中などに熱湯をかけたり、太もも付近を竹串で突き刺しペンチで挟んで引っ張ったりして大けがや左眼球の網膜剥離、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負わせた。さらに、医師や自宅を訪れた警察官にうそを言うよう強要したとしている。

 共謀罪の成立が争われていたが、女性は「熱湯を一人がかけ終わったら、もう一人にかけられた」と両被告から交互に受けた暴行の実態を証言。衣服を身につけない状態で熱湯をかけられたり、やけどで衣服を着られないほどに水ぶくれが悪化したりしたと説明した。

 弁護側は初公判で、強要罪について「命令に近い発言はあったが、該当しない」と否定。一方、女性は「病院に行っても自分でやったと言え」と事前に脅され被害を申し出られなかったと訴えた。また、借金返済を名目に給料全額を取り上げられ、食事を与えられなかったことも明かした。