記録的暴風雨、千葉県内襲う 交通乱れ、通勤客ら足止め

  • LINEで送る

台風の影響で水没した富津岬先端の駐車場=1日午前11時ごろ、富津市
台風の影響で水没した富津岬先端の駐車場=1日午前11時ごろ、富津市
台風による倒木で、館山市宮城の市道が2日まで通行止めとなっている=1日
台風による倒木で、館山市宮城の市道が2日まで通行止めとなっている=1日

 大型で強い台風24号は1日、未明から早朝にかけて記録的な暴風雨を伴って日本列島を通過。千葉県内では早朝からJRを中心に鉄道ダイヤが乱れたほか、道路でも渋滞が発生し、通勤・通学客らを足止め。交通網の混乱は昼すぎまで続いた。けが人や、住宅の一部損壊も続出し、県内にも爪痕を残した。

 房総半島で吹き荒れた強風は、トラックやバイクの運転手にも襲いかかり、転倒などで男女14人が負傷。栄町では、国道356号を走行していたトラックが強風にあおられ横転し、運転手の男性(51)が全身を打って負傷。山武市のJR成東駅付近では、新聞配達中のバイクの40代男性が折れた街灯に気付かず衝突して腰などを打撲した。千葉市花見川区の老人ホームでは、入所女性(89)に割れた窓ガラスがあたり左顔面を負傷した。

 住宅被害も発生。四街道市では強風で飛ばされた屋根が隣家の窓ガラスを割った。県内では計48軒が一部損壊し、袖ケ浦市など4棟で床下浸水。八街市では3階建てビル屋上のハトの小屋が飛ばされ、空き家住宅の屋根を直撃した。

 公共施設も被害に。市原市役所第2庁舎は、1日午前2時15分ごろから数回にわたり、1階窓口に面した高さ約4・5メートル、幅約1・9メートルのガラスが強風の影響で割れ、計12枚分の破片が散乱。破損に伴うけが人はなく、市職員は「割れたのが人がいない時間帯で良かった」などと安どの声。

◆鉄道に運休や遅れ

 鉄道は始発から運休や遅れなどダイヤが乱れた。JR千葉支社によると、京葉線などで台風通過後の線路点検を行ったため、始発から運休や遅れが発生。総武線快速では、強風で飛ばされたとみられる線路脇のブロック塀を撤去し、上下線で運転を見合わせ。特急31本を含む上下252本が運休し、一部最大約6時間40分遅れ、乗客約13万1800人に影響した。

 前日の9月30日も台風に伴う大雨や計画運休の影響で在来全線で運休や遅れが出た。特急42本を含む上下417本が運休、約12万4400人に影響した。

◆高速道路も被害

 県内道路などでも被害や、混乱がみられた。県警高速隊によると、京葉道路の船橋IC-花輪ICで、トタン屋根の一部が飛んできて路上に落下し、1日午前2時半から同6時20分まで通行止め。飛来物により、トレーラーのフロントガラスが割れる被害も出た。

 また、倒木により香取市内の県道が8時間40分通行止めとなったほか、館山市内の市道は2日まで通行止め。

 富津市の展望塔駐車場は、雨水と海水が流れ込んで水没した。

 富津市金谷と神奈川・久里浜を結ぶ東京湾フェリーは1日、全便が欠航。

◆停電最大12万4千軒

 停電も幅広い地域で発生し東京電力によると、県内50市町村で最大約12万4200軒で電気が止まった。強風による倒木や飛来物が電線に接触したことなどが原因とみられる。

◆公立32校が休校

 県内公立学校では32校が休校、93校が登校時間を遅らせ一部休業した。

 県教委によると、休校は小学校で我孫子の3校など4校。中学校では我孫子と香取で各1校だった。