元行員の女「全て事実」 不正送金、起訴内容認める 地裁松戸支部

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 三井住友銀行の主任だった当時、顧客の口座から不正に送金するなどした事件で、電子計算機使用詐欺と窃盗の罪に問われた松戸市幸谷、無職、橘高ゆかり被告(35)の初公判が12日、地裁松戸支部(一場修子裁判官)で開かれ、橘高被告は「全て事実です」と起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は「高齢で口座の残高が多く来店頻度が少ない顧客の口座を選び、対象とした顧客に営業担当者が接触しないよう発覚を免れる工作をした」と指摘。盗んだ金は外国為替証拠金取引(FX)に使用し一部を生活資金としていたという。

 起訴状などによると、同行新松戸出張所(同市新松戸2)の主任だった2011年3~4月、4回にわたり同出張所のオンライン端末機を不正に操作し、別の銀行に作った外国為替オンライン預託の2口座に計約1609万円を送金し詐取。また、複数人の顧客の口座から5回にわたり勝手に現金を払い戻し、計約230万円を盗んだとしている。

 橘高被告は同様の手口で計約1367万円を詐取、盗んだとして千葉地検が電子計算機使用詐欺と窃盗の罪で起訴している。警察の捜査段階では不正が発覚した16年6月までの7年間で被害総額は約4億8千万円に上るとみられる。