「殺害」女性は自殺 特捜班特定、自宅に遺書 勝浦署

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 勝浦市市野郷の自宅で2日に無職の女性=当時(88)=が心肺停止状態で見つかり病院で死亡確認され、千葉県警が殺害されたと断定し捜査していた事件で、勝浦署特別捜査班は11日、殺害されたのではなく自殺と特定したと発表した。女性が自らの首を電気コードで絞めて死亡したと判断した。自宅からは家族宛ての直筆の遺書も見つかった。

 特捜班によると、女性が倒れていた自室とは別の場所から電気コードが見つかった。同居する長男(62)と同じ敷地の別棟に住む三男(58)に事情を聴く中で、首に巻かれたコードが外され、別の場所に移されていたことが分かった。

 特捜班は長男、三男のいずれかがコードを外したとみて経緯を捜査。正当な理由がない場合、変死体の現場を変えることを禁じた軽犯罪法違反に当たる可能性もあるとみている。

 2日午前8時ごろ、女性が自室で倒れているところを仕事から帰宅した長男が見つけ、119番通報した。司法解剖の結果、死因は頸部(けいぶ)圧迫による窒息死と判明。県警は3日、遺体や現場の状況から殺人事件と断定し、捜査していた。室内に外部からの侵入や荒らされたような形跡は見られず、女性の着衣に乱れもなかった。

 徳田文則県警捜査1課長は「(コードが移動された)現場の不自然な状況に加え、解剖結果から当初は殺人が濃厚と捜査していた」と経緯を説明。他殺の可能性については「現場の状況や捜査の裏付けからない」とした。

 県警では昨年7月、香取市内の路上で男性=当時(71)=が血を流して死亡し、殺人事件と断定して特捜班を設置して調べていたが、自ら使っていた刈り込みばさみが胸に刺さったことによる事故死だったケースがある。