元ペット店員が活躍 カミツキガメ駆除で千葉県採用 カメ専門家・今津健志さん(33)

 印旛沼水系で大量繁殖している特定外来生物のカミツキガメを駆除するため、千葉県が専門職員として採用した元ペットショップ店員、今津健志さん(33)が活躍している。大学院修了後もカメ研究を続けてきた専門家。任期は3年間で、印旛沼の生態系を守るため捕獲作戦を展開する。

 県生物多様性センターによると、県北部の印旛沼水系には約1万6千匹のカミツキガメが生息している。元々は北南米に分布し、ペット用に輸入された個体が野外に放され繁殖したとみられる。

 繁殖力が強く、雑食で食欲も旺盛。生態系への影響が懸念され、環境省は2005年、輸入や飼育を原則禁止する「特定外来生物」に指定した。県はこれまで地元漁師らに捕獲を依頼してきたが増加に歯止めがかからず、切り札として頼みにするのが今津さんだ。

 10歳からカメを飼育。大学院でクサガメの研究を専攻し、修了後も企業などで研究を続けてきた。ペット店での勤務経験もある。愛してやまないカメを駆除する役回りだが「生態系に影響を与えているのは問題。カメが好きなこととは別問題だ」と強調する。

 今津さんが着任して早速取り組んだのは、カミツキガメの活動が鈍くなる冬季の捕獲。これまでは活動期の春から秋にかけてわなを仕掛けて捕まえてきた。捕獲数を増やすための試みだ。

 2月下旬には佐倉市で、農業用水路にいるカメを試験的に手探りで捜した。「効率的に捕まえるため、今後は生息密度が高い場所を調べる」と意気込んでいる。


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