部活実技以外冷遇か 千葉県教委「透明・公平性に問題も」 幕張総合高入試

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 千葉県立幕張総合高校(千葉市美浜区)が普通科の前期選抜(入試)で、合否判定要素の「自己表現」について、口頭による自己アピールを選択した生徒に高い評価を与えないよう、ひそかに申し合わせていた疑いが23日、明らかになった。一方で、部活動の実技を選択した受験生は高評価が得られやすい仕組みだったが、外部に周知していなかったという。同校が説明した。

 県教委は「申し合わせがあったなら、制度の透明性に加え、公平性の観点からも問題」と指摘。同校に詳しい調査と報告を求めた。

 県庁で記者会見した同校の由利聡校長らによると、同校の前期選抜は、学力検査と調査書に加え、自己表現を必須採用。自己表現のうち、部活動(運動部15、文化部4)の能力を判定する実技を選ぶのは毎年400人前後で、この中の130人が、3段階評価で最上位の「A」になる。

 これに対し、自己アピールを選ぶ生徒は600~700人程度いるが、A評価は1人かゼロだった。自己表現のA評価は学力検査の上位20%に次ぐ選考要素。

 由利校長は、複数の教員への聞き取りで「自己アピールでは、なるべくA評価をしない申し合わせが数年前からあった可能性が高い」と説明。詳しい実態は把握していなかったとした上で「本校は部活動が大変盛んで、そうした生徒像を求める流れがあったのかもしれない。受験生や保護者に申し訳ない」と述べ、改善する意向を示した。近く保護者説明会も開く考え。

 本年度の前期定員は432人で、倍率は2・58倍。