「また殺人ができる」 最後まで侮辱的放言 主文に拍手、謝罪なき被告 千葉地裁「無期懲役」判決 柏連続通り魔

  • 0
  • LINEで送る

 「これでまた殺人ができる」。柏市の連続通り魔事件に司法の判断が下った。千葉地裁は12日、竹井聖寿被告(25)に無期懲役を言い渡したが、竹井被告は閉廷後にこう“宣言”した。公判で動機について「社会への復讐(ふくしゅう)」と述べた竹井被告。最後まで遺族や被害者への明確な謝罪をせず、侮辱的な態度を取り続けた。「殺人は気持ちよい」。遺族らの感情を逆なでする言葉を残し法廷を去った。

 竹井被告は同日午後2時半前、両腕の入れ墨があらわな白いタンクトップ姿で、大声で歌いながら入廷。小森田恵樹裁判長から「静かにしなさい」と強い口調でたしなめられ、弁護側からも「判決を聞こう。被告の義務だ」と注意を受けた。

 小森田裁判長は、竹井被告が倒れた池間博也さん=当時(31)=の背中を6回も刺したことを挙げ「強固な殺意に基づく残虐な犯行。被害者の無念さは察するに余りあり、遺族の悲しみは計り知れない」と断罪。動機を金目的と認定し、「犯行は被告の人格そのものによって引き起こされた。公判の態度からすると、再び同様の凶行に及ぶ可能性が高い」と述べた。

 竹井被告は公判で動機を「ハイジャックをしてスカイツリーに突っ込み、社会に復讐したかった」と説明。池間さんの遺族に「(池間さんが)優しく、誠実な人であったなら遺族に心から謝罪したい」と謝罪とも取れる発言をしたが、後の公判で撤回。「テロの犠牲者として亡くなられた。ご理解いただきたい」とした。

 池間さんの遺族は被害者参加制度による求刑で死刑を求めたが、小森田裁判長は「幼少期に受けたいじめが人格形成に影響を与え、生育歴に同情の余地がある。死刑を科すことはちゅうちょせざるを得ない」と判示した。

 竹井被告は判決の最後に「無期懲役」の主文を告げられると、拍手をして、頭の後ろで手を組み足を前に投げ出した。閉廷後も「悔しかったら死刑にしてみろ」「殺人は気持ちよい」などと叫び、5人の刑務官に引きずられるように退廷した。

 弁護側は判決後、「残念な判決内容だった。被告本人は控訴したいと言っている。理由は話せない」と話した。