女性の心つかむ「鳥カフェ」 千葉県内も相次いで出店 グッズ、アイス、ふりかけも登場

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インコを手に乗せて話しかける中村店長(左)と仲田さん。中村店長の手の上には店内で最も大きいキソデボウシインコの「キー坊」=千葉市花見川区の「Cotorimi Cafe いこ~よ」
インコを手に乗せて話しかける中村店長(左)と仲田さん。中村店長の手の上には店内で最も大きいキソデボウシインコの「キー坊」=千葉市花見川区の「Cotorimi Cafe いこ~よ」
「とりみカフェぽこの森」のヒット商品インコアイス=東京都渋谷区(共同)
「とりみカフェぽこの森」のヒット商品インコアイス=東京都渋谷区(共同)

 若い女性の間で、インコやオウムがブームだ。鳥とたわむれる「鳥カフェ」が千葉県内など各地に相次ぎ出店しているほか、インコにちなんだグッズや食べ物も続々登場。「感触や声に癒やされる」という理由に加え、花や食べ物に例えられる独特の“体臭”も、ひそかに人気らしい。

 千葉市花見川区に昨年1月にオープンした「Cotorimi Cafe いこ~よ」。

 およそ8席と規模は小さいが、店内には15種類、約80羽のインコがずらり。食事を楽しみながら鳥と遊べ、気に入ったら購入もできる新しいスタイルの鳥カフェだ。

 全羽が人間の手の上に乗るようしつけられた、いわゆる「手乗りインコ」。ケージに入った姿を眺めるだけでなく、手に乗せてなでたり、話しかけたりできるのも魅力。一羽一羽に名前が付けられており、中には客にあいさつしたり、自分の名前を話して“自己紹介”する鳥もいるという。

 「とり爺」こと中村秀夫店長(67)は、数年前まで八千代市内の料亭で腕を振るっていた元板前。

 「昔から鳥が大好きで。鳥と一緒に遊びながら、その魅力を知ってもらえるような場所を作りたかった」のが開業理由。多いときには1日40~50人の来客があるという。「3歳の子どもから80歳のお年寄りまで、インコに触れているときはみんな優しい表情をしている。愛らしい仕草や優しい鳴き声が癒やしてくれるんでしょう」

 同店で2羽のインコを購入した同区の主婦、仲田智子さん(44)は、毎日のように足を運ぶ常連客の1人。「表情の豊かさがインコの魅力。話しかけると口を開けてみたり、首をかしげたり…。どの仕草もかわいくてたまらない」と目を細める。中村店長は「小さくて人懐こいインコは、他の動物と比べて扱いやすい。動物が飼えないお年寄りや1人暮らしの方など、癒やしの時間の一助になればうれしい」と話した。

 インコとオウム専門のペットショップ「こんぱまる」(東京)のゼネラルマネジャー、星野太昭さんによると、鳥インフルエンザの影響でペットとしての小鳥の人気は一時下火になったが、2、3年前から徐々に持ち直してきたという。

 「インコやオウムは見た目も美しく知能も高い。散歩の必要もないので、働く女性やシニア世代のペットに最適です」と星野さんは話している。

 実はもう一つ、ちょっぴりマニアックな秘密があるとか…。出店が相次ぐ鳥カフェブームの火付け役となった「とりみカフェぽこの森」(神戸市)の梅川千尋店長によると、「インコの体は、花やナッツのようなにおいがするので、実は、愛鳥家には『インコ臭が好き』という人が多いんです」

 とりみカフェが2013年5月にインコのにおいをイメージした「インコアイス」を発売。インターネットや東京の西武渋谷店でも販売したところ、6種類で計7万個以上売れる人気商品に。予想を超える反響を受け、同店は今年4月、新商品「インコふりかけ」も発売した。「干した布団の上にバターをころがしたようなにおいをイメージしました」(梅川さん)