2015年4月28日 10:23 | 無料公開

野口愛永さんの遺体が発見された現場近くに置かれた花束=26日夕、芝山町(共同)
船橋市の野口愛永さん(18)が連れ去られ、芝山町の畑から遺体で見つかった事件で、千葉県警捜査1課と船橋東署の捜査本部は27日、司法解剖の結果、野口さんは窒息死したとみられると発表した。生き埋めにされた可能性もあるとみて、詳しく調べる。監禁容疑で逮捕した井出裕輝容疑者(20)や中野翔太容疑者(20)ら男女4人は容疑を認め取り調べには応じているが、野口さんへの謝罪の言葉はないという。
捜査本部は千葉大で司法解剖を実施。死因は特定できなかったが、致命傷になるような大きな外傷がないことや遺体が土中から見つかったことなどから、野口さんは窒息して死亡した可能性が高いとした。死後4~10日で、胃の中からは野菜のようなかけらが見つかった。最後に食事をしてから4時間以内に死亡したと推定されるという。
野口さんは、井出容疑者の親族が所有する敷地の土中から、顔を覆われ両腕を縛られた状態で見つかった。中野容疑者は「野口さんを埋めた」「穴は前夜に掘った」などと供述しているが、関与を否定している容疑者もおり、捜査本部は慎重に調べを進める。
当初、野口さんは高校の同級生だったアルバイト少女(18)以外とは面識がなかったとされたが、井出容疑者とも面識があったことが判明。捜査本部によると、友人宅で会ったことがあるという。その場に少女も同席しており、当時は仲のいい友人だったが、その後、関係がこじれたらしい。金銭トラブルがあったともされ、捜査本部は詳しい状況の確認を急ぐ。