地域偏在や人件費課題に 運営費の補助創設望む声 フリースクール 【学びの選択肢 ちば不登校児支援】(中)

自身が開発した入室管理アプリについて、ITに精通するスタッフ(中央)と話す利用者の子ども(右)=7月31日、印西市
自身が開発した入室管理アプリについて、ITに精通するスタッフ(中央)と話す利用者の子ども(右)=7月31日、印西市

 閑静な住宅街にある一軒家から子どもたちの元気な声が響き渡る。印西市のフリースクール「ぴおねろの森」では、子どもたちがテレビゲームに夢中になったり、ブランコをこいだりと思い思いに過ごしている。

 ITに精通するスタッフと真剣なまなざしでパソコン画面をのぞく子どもがいた。男子中学生(15)はプログラミングに興味を持ち、自身で開発した入室管理アプリの改良に向けた相談をしていた。担任教師と性格が合わず、小学3年のころに不登校に。フリースクールに通い始め「友達もできたし、好きなことを伸ばせた。将来はプログラマーになりたい」と目標を語った。

 「死にたい」「自分は社会のゴミ」「自由になりたい」-。ぴおねろを利用する前の不登校児たちが発した言葉という。ぴおねろは不登校児たちが抱える生きづらさを解消するため、心の休息として自由な時間の確保に重きを置いている。カリキュラムは設けず思い思いに過ごすうち、好きなことを見つけ前向きになる子どもが多いという。

 大河原亜矢子さん(46)がぴおねろを立ち上げたのは、息子2人が不登 ・・・

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