未転移なら手術推奨 近年有効な治療法次々 腎臓がん(腎細胞がん)について 千葉県がんセンター泌尿器科主任医長 小林将行 【9月はがん征圧月間 ちば がんにうち克つ】(8)

 腎臓は血液を濾過(ろか)して尿を作る臓器で、腰の高さより少し上の背中側に背骨を挟んで左右二つある臓器です。腎臓の実質の細胞が、がんとなったものを腎細胞がんと言います。同じ腎臓にできたがんでも尿の通路にあたる腎盂(じんう)にできたがんは腎盂がんと言います。

 この二つのがんの性質や治療法は全く異なります。腎臓がんの症状として血尿、腹部のしこり、背中や腰、おなかの痛み、発熱、倦怠(けんたい)感などがあげられますが、初期の段階ではほとんど症状はありません。症状がある患者さんは少なく、健康診断や、他の病気の検査で偶然見つかる場合がほとんどです。

 薬物治療や放射線治療は根治的とならない事が多く、他の臓器にがんが転移していない場合は手術が勧められます。腫瘍(しゅよう)が小さい場合は腫瘍のみを切除する部分切除 ・・・

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