日蓮生誕の痕跡つかめず 鴨川市調査、今後も継続

清澄寺の旭が森にある日蓮聖人銅像(鴨川市提供)
清澄寺の旭が森にある日蓮聖人銅像(鴨川市提供)

 2019年から続く日蓮(1222~82年)の生誕地跡調査について、鴨川市は20日までに、無人調査機による海底調査などからは生誕地跡の確かな痕跡を得られなかったと公表した。ただ、調査した内浦湾海底では複数のポイントで突起物が見つかっており、今後もダイバーによる目視などで探索を続ける方針を示した。

 市は日蓮生誕800年へ向け、海中に沈んでいるとされる生誕地の伝説を解明しようと、19年5月から東京海洋大の岩淵聡文教授ら研究チームに依頼し調査に着手。地元の海士(あま)や住職らへの聞き取り調査や「サイドスキャンソナー」搭載の自律型海上無人ロボット(ASV)による海底調査などを基に、人工的地形の有無などを調べていた。

 同大の調査報告書によると、サイドスキャンソナーで取得した音響データを解析した結果、内浦湾内奥部の海底で複数の突起物を確認。これらはすべて独立した岩礁である可能性が高いものの、「何らかの人工物の痕跡あるいは沈没船、海上からの投機物である可能性を排除できない」とした。研究チームは年内をめどにダイバーによる潜水調査を行い、生誕地の痕跡特定に挑む。


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