女性一人副反応もすぐ回復 佐倉で集団接種始まる コロナワクチン 高齢者5万8800人対象

新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける高齢者=16日午前、佐倉市
新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける高齢者=16日午前、佐倉市
集団接種を終え待機する高齢者ら
集団接種を終え待機する高齢者ら

 佐倉市で16日、一般高齢者向け新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった。対象は約5万8800人で、初日は聖隷佐倉市民病院で予定していた210人が接種を受けた。同病院によると、女性1人が副反応を訴えたものの、目立った混乱はなく、予定時刻よりも早めに接種が終了した。同市では17日から一部の医療機関で個別接種も始まる。

 同病院では、医師や看護師ら医療スタッフ約40人態勢で対応。受け付けを済ませた高齢者は、医師による問診の後、看護師らからワクチンの接種を受けた。接種後は15~30分ほど待機し、副反応の有無など健康観察をして病院を後にした。同病院によると、副反応のあった女性は体の脱力を訴えたが処置後、程なくして回復したという。

 午前9時ごろ、最初に会場に訪れた男性(81)は接種後「痛みはない」とほっとした様子。「いつ感染するかの不安だったが、接種で一つ安心を確保することができた」と話した。

 9日の受付日は問い合わせが殺到し、回線が「パンク状態」になった同市。コンピューター関連の仕事をしている男性(76)は無事に接種を終え「パソコンに精通していたり、何台も持っている人はいいが、普通の高齢者家庭は1台だけ。それなのに1人1台ないと接種の予約が難しくなる受け付け方法は公平とは思えない」と首をかしげた。

 会場に駆け付けた西田三十五市長は「いよいよワクチンの接種が始まった。少しでも市民の安心につながれば」と期待を寄せた。一方で政府が求める7月末までの完了には「医療従事者の接種が遅れる状況の中、高齢者の接種がまだ始まってもいない段階で、完了時期を示すのには疑問を感じる」と言及した。


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