少しでも雰囲気を…「ビッグひな祭り」中止の勝浦に階段アート 中学生制作、実行委は「思い」動画配信

ひな壇飾りの階段アートと制作した勝浦中2年生=JR勝浦駅
ひな壇飾りの階段アートと制作した勝浦中2年生=JR勝浦駅
動画「かつうらビッグひな祭りから感謝を込めて」から
動画「かつうらビッグひな祭りから感謝を込めて」から

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で市内各所にひな人形を飾る「かつうらビッグひな祭り」が中止になった千葉県勝浦市で、少しでもひな祭りの雰囲気を感じてもらおうと、動画配信や階段アートが行われている。

 同ひな祭りは、全国勝浦ネットワーク締結をきっかけに徳島県勝浦町からひな人形を譲り受け、2001年に始まった。遠見岬神社の石段60段に約1800体が飾られるなど、早春の勝浦がひな人形で華やかになる一大イベントだが、2年連続で開催が見送られた。

 全国から寄贈されるひな人形にはメッセージやエピソードが添えられている。祭り実行委員会は「一つ一つに思い出がある」と、ひな人形を巡る人々の思いをテーマにした3部構成の動画「かつうらビッグひな祭りから感謝を込めて」を制作している。

 動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開した第1部は、祭り会場の一つ市芸術文化交流センター・キュステに動画撮影のために飾ったひな人形を紹介、解説。「お祭りで飾ってくれれば、両親も作者もお人形も喜んでくれると思います」「展示されたらおばあちゃんを連れて見に行きたい」などの寄贈者メッセージを読み上げている。

 第2部はひな人形を受け取った勝浦市民の思いを、第3部は人形供養の様子を配信する。実行委員長の栗原光子さんは動画で「次回は今まで以上に全力で街中を華やかに飾りたい。来年こそ期待していただきたい」と話している。

 JR勝浦駅には、ひな壇飾りの階段アート(縦13メートル、横3メートル)がお目見えした。

 「地域のみなさんが少しでも元気になってもらえれば」と考えた同駅員が、昨年8月に階段アートでコラボした勝浦中に呼び掛け、遠見岬神社の石段に並んだひな人形の写真をプリントした階段アートを制作することになった。

 2年生約100人が手分けして、階段27段にプリントシートを1段ずつ両面テープで貼り付け。ゆがんだり、他の段とずれたりして何度も貼り直すなど苦戦しながら力を合わせて完成させると、ひな壇飾りと「がんばろう!勝浦」の文字が現れた。

 末吉遼太さん(14)は「たくさんの人が来ていたので、ひな祭りがないのは寂しい。階段アートで一人でも多くの人に元気になってもらえれば」と話した。


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勝浦市