あなたが使える制度、ラインで通知します 千葉市28日から新サービス

千葉市の「あなたが使える制度お知らせサービス」のライン画面のイメージ(市提供)
千葉市の「あなたが使える制度お知らせサービス」のライン画面のイメージ(市提供)

 千葉市は28日から、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用して、市民が使える可能性のある行政の制度を個別に通知する「あなたが使える制度お知らせサービス」(For You)を始める。市が保有する住民情報を基に、健診や手当、各支援など計23制度を案内する。

 熊谷俊人市長は「支援制度を作っても、必要な市民ほど調べる余裕がない。市長就任以来、行政の申請主義をどう乗り越えていくかが課題だった。ようやく実現できたサービスなので、多くの市民に有効性を理解して使ってもらい、他市町村にも広がってほしい」と強調。住民情報とラインを組み合わせたサービスは全国で初めてという。

 市業務改革推進課によると、お知らせサービスは市民が制度の検索や問い合わせをする負担を減らすほか、受給漏れを防止するのが目的。通知するのはがん検診や予防接種、障害児を養育する世帯向けの手当、ひとり親家庭支援などで、年齢や家族構成など市が保有する住民情報を基に、受給対象になり得る市民に自動的にラインでメッセージを送る。

 サービスを使うには市公式ラインアカウントで、28日以降に名前や住所などを入力。市から郵送されてくる登録番号を入力して手続きが完了する。所得制限がある制度の通知を受けるには、税金情報へのアクセスに同意する必要がある。

 乳児一般健康診査や児童扶養手当など対象者の7割以上が利用する制度がある一方、胃がんリスク検査や水道料金減免など利用が1割以下にとどまる制度もあり、受給漏れをいかに防ぐかが課題になっている。

 市が2019年6~8月、市民586人を対象にメールによる個別通知システムの実証実験を実施。終了後のアンケートでは「制度を知らなかった」「自分が対象と知らなかった」などの理由で7割以上から高評価を得たという。

 熊谷市長は「市民一人一人に制度を届けていきたい」と述べ、サービスの定着状況を見ながら通知する制度を追加していくとした。


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