動く浮世絵体験を 5作品デジタル化 千葉市美術館美22日から

喜多川歌麿「納涼美人図」=千葉市提供
喜多川歌麿「納涼美人図」=千葉市提供
月岡芳年「松竹梅湯島掛額」=千葉市提供
月岡芳年「松竹梅湯島掛額」=千葉市提供

 千葉市は22日から、同市中央区の市美術館1階さや堂ホールで体験型美術展「Digital(デジタル)×浮世絵」を開く。県内で初めてというデジタルミュージアム事業で、同館が所蔵する浮世絵から5作品を20億画素でデジタル化。観覧者の動きに合わせて浮世絵が動くなど最新技術を駆使して、新型コロナウイルス禍に対応した美術鑑賞体験を提供する。

 デジタル化したのは鈴木春信の「鞠と男女」(1767年ごろ)や月岡芳年の「松竹梅湯島掛額」(1885年)、喜多川歌麿の「納涼美人図」(1794~95年ごろ)など5作品。同館が所蔵する浮世絵約3千作品から、学芸員の意見を基に立体化して見栄えする作品を選んだ。

 高精細のデジタル映像で各作品を楽しめるだけではなく、空中に浮かび上がった映像を操作することで見たい部分を拡大でき、肉眼では分からない技法などを確認できる。月岡芳年の作品は観覧者の体の動きによって絵が動く「ムービングアート」にもなっており、非接触で浮世絵の魅力を堪能できる。

 市文化振興課は「新しい生活様式に見合った鑑賞の機会を生み出し、地域活性化につなげたい。子どもも楽しめる内容なので、これまで市美術館に縁遠かった客層の開拓にもなれば」としている。同事業はNTT東日本千葉事業部に委託している。

 同ホールはAIカメラで混雑状況をチェック。案内はAIロボットが行い、3密回避に取り組む。観覧料は無料。2月末まで。同月1、13、14、20日は休み。


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