2020年10月27日 19:52 | 無料公開

全国魅力度ランキングで最下位タイだった山武市。イチゴ狩りや海のレジャーなどがあるが…
民間シンクタンク「ブランド総合研究所」(東京)が14日発表した市町村別の「魅力度ランキング」で、山武市が全国最下位タイの997位だったことが分かった。市によると最下位は初めて。松下浩明市長は「このままにはしておけない。これを機に市民一丸で一層知名度アップに奮起したい」と、起死回生へ強い意欲をのぞかせる。
同社が調査結果をまとめた冊子によると、同市は魅力度ランクで福島県下郷町、岡山県新庄村、秋田県羽後町と並ぶ最下位タイの997位。魅力度以外の項目も評価が高くなく、認知度は908位だった。市によると前回、前々回と2年連続で魅力度ランク999位だったが最下位ではなかったという。
周辺自治体をみると、旭市と八街市679位、大網白里市747位、東金市と富里市797位、匝瑳市967位。町村は同研究所が選定するか、自らエントリーした自治体が対象で、九十九里町や横芝光町はランキング対象外。
山武市は東に九十九里浜、西は山武杉が生育する丘陵地が広がる。関東最大級と言われるほどイチゴ狩り農園が多く、本須賀海水浴場は国際的な環境認証「ブルーフラッグ」を獲得した県内でただ一つのビーチ。二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ノンカーボンシティ」を県内で唯一宣言するなどの特徴があるが、魅力には結びついていないようだ。
調査は全国47の都道府県や千の市町村を対象にインターネットで6~7月に実施。認知度や居住意欲など計84項目を尋ね、20~70代の男女3万1734人から有効回答を得た。市区町村別の1位は京都市。千葉県内では浦安市が最高の40位。都道府県別で千葉県は21位。茨城県が8年ぶりに最下位を脱したことが話題になった。