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新型コロナウイルス情報

減便解消は来年3月 銚子電鉄 社長「早期に戻したいが…」 車両老朽化でジレンマ

減便が続いている銚子電鉄=銚子市の外川駅
減便が続いている銚子電鉄=銚子市の外川駅

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け深刻な経営難に直面している銚子電鉄(銚子市)は、4月から続けている減便を来年3月中旬のダイヤ改正で解消する方針を固めた。故障によるダイヤの乱れを防ぐため、車両検査が相次ぎ編成に余裕がない本年度末までの期間、おおむね減便を続けることにした。竹本勝紀社長は「公共交通機関としての役割を果たすため、できれば早期に減便を解消したい」との意欲を語る一方、老朽化した車両に不具合が生じており、対応に苦慮する現状を明かした。

 乗客の7割以上が観光客とみられる同電鉄。新型コロナの感染拡大を踏まえ4月11日から、利用客と職員の安全確保を理由として、約3割に当たる上下計14本の運休を開始した。

 緊急事態宣言の時期と重なる5月の輸送人員は、前年同月比で約8割減となるなど、新型コロナが経営を直撃。一方、観光業界を支援する事業「Go To トラベル」の効果や、苦境の中ユニークな商品開発などに取り組む姿勢をメディアで知った観光客の来訪もあり客足は戻りつつあり、8月の減少幅は2割程度にまで回復した。竹本社長は「減便をやめれば経費が増えるが、これ以上は減便を解消しない限り、乗客は回復しないのではないか」との見方を示した。

 別の危機にも直面している。営業運転している1962~63年製の中古の車両計3編成の老朽化がいずれも深刻化しており、配管の腐食など不具合が生じている。

 このうち1編成は今月から、3年に1度の車両検査に入り、年明けには別の1編成の車両検査を予定する。竹本社長は「仮に車検中の今、減便を解消すると、運行中の車両に問題が生じた際に車両が足りなくなり、ダイヤが乱れてしまう」と危惧。来年3月のダイヤ改正まで減便を続ける考えを示した。1編成増やせば対応できるが、費用面の問題から現状では導入が難しいという。

 竹本社長は「沿線住民に不便を強いている現状を大変申し訳なく思っている。苦しい状況が続くが、地域の足として役割を果たすため、なるべく早く解消したい」と力を込めた。


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