2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

最年少23歳で仏勲章 国際的な活躍、社会貢献を評価 バイオリン奏者・池田有沙さん 印西

最年少で仏勲章「月桂樹銀賞」を授与されるバイオリン奏者の池田さん
最年少で仏勲章「月桂樹銀賞」を授与されるバイオリン奏者の池田さん

 印西市の若手バイオリン奏者、池田有沙さん(23)が、フランスの社会功労奨励勲章「月桂樹銀賞(旧シュバリエ)」を最年少で授与されることが決まった。国際的な活躍や社会貢献活動が評価された。「今まで生きてきた中で一番うれしい」と、まぶしい笑みをたたえる池田さん。11月に仏パリで授賞式に臨み、都内で記念リサイタルを開く。

 池田さんは、昨年まで在籍していたシンガポールの大学で世界的な指揮者の下でコンサートマスターに抜てきされるなど、新進気鋭の音楽家の中でも注目株。“本業”の傍ら、こども園への慰問やチャリティー演奏会を開くなどの社会貢献にも精力的に取り組んできた。

 4歳でピアノを始め、バイオリンとの出合いは小学2年の時。音楽好きの両親の影響で何度も足を運んでいた米グラミー賞に輝いたシンセサイザー奏者、喜多郎さんのライブイベントで、バイオリン奏者の音色を聴いて不思議な感覚に包まれた。「ああいう人になりたい」。プロ奏者になる夢を追いかけ始めた。

 転機は中学1年。日本を代表するバイオリン奏者の清水高師氏の前で弾くチャンスを得た。「先生に会えること自体大変で、3年待ちと聞いていた。一度見てもらって終わりと思っていた」。両親には「悪い印象を持たれたら、もうやめてもいいよね」と話していたが、演奏後、清水氏が発した一言で道が開けた。「次はいつ来られる?」。一流演奏家に見込まれ、才能が開花していった。

 シンガポールの大学に留学してからは、大統領夫妻の前で演奏したり、国際的な音楽祭や記念コンサートにたびたび出演。演奏に磨きをかけるとともに、大舞台での実績を重ねた。

 仏政府公認の社会功労奨励勲章は、社会公共や専門職、芸術の分野で利他主義の普及・発展に力を入れた人物や団体へ贈られる。

 決してエリート街道を歩んできたわけではない池田さん。今回の受賞に「私らしい賞かもしれない。やってきたことの答え合わせになった。これからが私のバイオリン人生の始まり。人と違うやり方もあるんだという道しるべになった」。演奏家としてさらに先のステージへ、新たな一歩を踏み出した。

◇いけだ・ありさ 1996年12月1日生まれ。印西市出身。八千代松陰高からシンガポール国立大音楽学部に進む。卒業後、桐朋学園大大学院修士課程入学。現在、同大の本年度ティーチング・アシスタントを務める。好きな言葉はバレリーナの森下洋子さんの「諦めないことと続けること」。趣味は旅行だが、コロナ自粛の今はピラティスで心身をリフレッシュする。


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