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【印西市の課題 7・19 市長選へ】 人口増も二極化進む NTへ集中、在来圏閑散 右肩上がり 子育て施設 感染率ワースト

分譲住宅地や商業施設が北総線の駅周辺に整備されている千葉ニュータウン=印西市
分譲住宅地や商業施設が北総線の駅周辺に整備されている千葉ニュータウン=印西市

 任期満了に伴う印西市長選は12日告示、19日投開票される。古くから木下街道や利根川水運の中継地として栄え、近年は印旛村、本埜村との合併、千葉ニュータウンの開発でベッドタウン化が進む印西市。選挙戦を前に現状と課題を探った。(佐倉支局 馬場秀幸)

 都心と成田空港の中間地点にある印西市。人口10万4668人、4万1835世帯が暮らす(6月末現在)。

◆右肩上がり

 利便性の良い千葉ニュータウン(NT)地区は、ドクターヘリを配備し地域医療を支える日本医大千葉北総病院があり、国道464号沿いにはホームセンターなど大型商業施設が充実。同市は経済誌の住みよさランキングで上位常連となり、毎年のように人口減少が取り沙汰される近隣自治体を尻目に、右肩上がりで人口が推移している。

 全人口の約6割が暮らす、今や市の顔ともいえるNT地区。対照的に、NT以外の木下、印旛、本埜などの在来地区は人口減少や高齢化が顕著で、NTとの二極化は進む一方だ。 市は3月、長年手つかずの懸案事項だったJR木下駅南口の工場跡地(約3・2ヘクタール)を取得。閑散としている木下地区の新たなにぎわいを生み出す空間として、実効性ある活用方法を模索する。NT一極集中の是正へ地域のニーズに応えられるか。

◆子育て施設

 NT地区は大規模分譲が続き、子育て世代に人気が高い。市には毎月80~90人の出生届があり、市は毎年のように未就学児の保育施設や放課後児童クラブ(学童保育)を増設。本年度も需要に応じて保育施設が5カ所、学童は4カ所開設した。

 保育施設は本年度の増設で官民合わせて35カ所となり、待機児童は前年度の94人から20人と大幅に解消。来年度の増設は未定だが、市の担当者は「小規模保育事業を検討している」と説明する。

 学童は民間も含め32カ所あり、本年度の待機児童は13カ所ある市直営だけで43人から25人と半数近く解消した。担当者によると、来年度は市営3カ所の増設を予定している。

◆ 感染率ワースト

 市内では新型コロナ感染者が31人確認されている。5月2日を最後に報告はないが、人口当たりの感染率は、感染者が100人を超える船橋、松戸、千葉、市川市よりも高い。クラスター(感染者集団)があったとはいえ、人口10万人以上の県内自治体でワーストだ。

 なぜ印西は感染者が多いのか。都心への通勤者が多いことを指摘する声もあるが、都内近郊の自治体は他にも多数あり、因果関係は分かっていない。

 市はこれまでに、新型コロナへの独自策に総額10億円超を予算化。子育て世代への給付金や収入が落ち込んだ中小企業の支援、予防対策で避難所用テント500張りやマスク20万枚を備蓄し、第2波に備える。

 NTと在来圏の二極化、子育てやコロナ対策のほか、北総線の高運賃問題など地域の課題は山積。感染症という見えない敵への警戒が緩められない中、今後4年間のかじ取りを担う市政のリーダーのあるべき姿が問われる。


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