多彩な個性、30分で巡る 青葉の森・彫刻の広場(千葉市中央区) 【千葉まちなかアート】

土田隆生「〈眩驚〉-III」。金色に輝き、デフォルメされた体や、顔の表情が強いインパクトを放つ
土田隆生「〈眩驚〉-III」。金色に輝き、デフォルメされた体や、顔の表情が強いインパクトを放つ
北村西望「天女の舞」。天に昇ろうとする2人の天女のしなやかな姿が美しい
北村西望「天女の舞」。天に昇ろうとする2人の天女のしなやかな姿が美しい

 千葉市中心街の喧噪(けんそう)を離れ、癒やしを求める人々が集うオアシスとなっている青葉の森公園(同市中央区)。ホールや各種競技場もあり、自然に親しみながら文化芸術やスポーツを楽しめる公園だが、中でも「彫刻の広場」は知る人ぞ知るアートスポット。

 広場は1983年の県民500万人達成を記念し設置され、著名な作家や千葉にゆかりのある作家が手掛けた彫刻19体が点在。家族連れや芸術ファンらに心の潤いを与えている。

 広場中央で強烈なインパクトを放っているのは、金色に輝く「〈眩驚〉-III」。両手を挙げ、両足を地に着けた体は大きくデフォルメされているが、驚いた表情の顔はリアル。作者の土田隆生は「20世紀末から“飛躍”して、21世紀という舞台のはしっこに“着地”した瞬間を表現した」と説明している。

 「天女の舞」は「長崎平和祈念像」で知られる巨匠、北村西望の作。空へと昇ろうとする2人の天女のしなやかかつ堂々とした姿が美しい。小寺真知子「三つの時代」は体を組み合った3人の女性から生命力の力強さが伝わる。梅原正夫「元気で」は、子どもたちが力を合わせ作業する様子がほのぼのとした作品。

 他にも個性的な作品がそろい、見応え十分。全作品をゆっくり巡っても30分ほど。軽いウオーキングがてら鑑賞するのも、「コロナ疲れ」の解消に良さそうだ。

(平口亜土)


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