静かでシュールな「愛」 LOVE(千葉市稲毛区) 【千葉まちなかアート】

静かな住宅街にひっそりとたたずむ「LOVE」
静かな住宅街にひっそりとたたずむ「LOVE」
鮮烈な赤色で表現された文字が印象的だ
鮮烈な赤色で表現された文字が印象的だ

 千葉大西千葉キャンパスの最寄り駅、京成線みどり台駅(千葉市稲毛区)を降り、大学の逆側へと歩くと程なく、鮮烈な赤で表現された「LOVE」の文字が見えてくる。

 これは米国を代表するポップアート作家の一人、ロバート・インディアナの彫刻作品「LOVE」(高さ1・8メートル、幅1・8メートル、奥行き0・9メートル)。地元企業ZOZOの元社長で実業家の前澤友作氏が創設した「現代芸術振興財団」が2014年11月に設置した。

 設置場所のロータリーは、千葉大正門とつながる「学園通り」にある。モニュメントの展示で学園通りを地域のシンボル的な通りとし、駅周辺の街の魅力向上に資する-というのが設置の趣旨という。設置に際して財団は、地元の七つの自治会や市に説明し、理解を得た上で実現に至った。千葉への設置にこだわったのは、県内出身の前澤氏の「千葉愛」を感じさせる。

 LOVEはインディアナが繰り返し作品の主題としたことで知られ、世界各地の街角に作品が展示されており、日本でも東京・西新宿の「新宿アイランド」にある。ただ、待ち合わせ場所や撮影スポットとして目を引く新宿のそれとは異なり、静かな住宅街にひっそりとたたずむさまにはシュールさすら漂う。愛についてじっくり考えるには、むしろ適した環境かも?

(平口亜土)


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