2020夏季千葉県高等学校野球大会

千葉公園野球場“勇退” 70年の歴史、月末まで 球児熱戦、プロ公式戦も 跡地に芝生広場

3月末で閉場する千葉公園野球場=千葉市中央区
3月末で閉場する千葉公園野球場=千葉市中央区
雨天順延などで会場変更が重なり、秋季軟式高校野球県大会の最終日で使用された千葉公園野球場。施設の老朽化が顕著=2019年10月15日
雨天順延などで会場変更が重なり、秋季軟式高校野球県大会の最終日で使用された千葉公園野球場。施設の老朽化が顕著=2019年10月15日

 千葉市が進める千葉公園(同市中央区)の再整備に伴い、1949年に完成した同公園野球場が3月末で閉場する。今は市民が草野球を楽しむ年季の入った球場だが、かつてはプロ野球の公式戦や高校野球の県大会で熱戦が繰り広げられた往年の舞台。本県球史に名を刻む野球場が、70年の歴史に幕を下ろす。

 市公園管理課などによると、49年10月に完成した同球場(敷地面積2万4750平方メートル)は、両翼92メートル、センター119メートルで、収容人数は1万人。73年に照明灯が設置され、ナイターが可能になった。

 完成翌年の50年4月には、日本学生野球協会結成記念大会が開かれ、東京六大学の慶応や早稲田、本県の千葉高や安房高が出場。50年代にはプロ野球の公式戦が行われた他、2001年までは夏の高校野球千葉大会の会場として使われ球児たちの汗と涙が染み込んだ歴史ある球場だ。

 現在は軟式野球とソフトボールのみプレーが可能で、草野球や高校野球のOB大会などで年間約1万9千人が利用する。

 市は「千葉駅北エリアのまちづくりの核」として千葉公園の再整備に着手しており、今年12月には新競輪場「千葉公園ドーム」が完成予定。隣接する千葉公園体育館も建て替え、22年度中の開館を目指している。

 大規模修繕をしていなかった同球場は施設の老朽化が進行。更衣室がないなどの問題も抱えていた。市は、野球にとどまらずより多くの人が集まる場所に一新しようと、昨年8月に策定した千葉公園再整備マスタープランで同球場の廃止を決めた。

 野球場の跡地には、千葉駅や千葉都市モノレール千葉公園駅に近い立地を生かし、大規模イベントを催せる芝生広場やカフェなどのにぎわい拠点施設をつくる方針。施設を運営する民間事業者を新年度に公募する予定で、新体育館が開館する22年度までに整備を完了させる考え。市緑政課は「公園の魅力を高め、にぎわいを生み出す場所にしたい」と説明する。

 市は、代替施設として昨年8月に蘇我スポーツ公園に開場したフクダ電子スタジアム(同市中央区)を想定。同スタジアムにナイター設備がないため、2020年度当初予算案に夜間照明6基の整備費2億2500万円を盛り込んだ。来年4月の供用開始を見込んでいる。

 千葉公園野球場の管理事務所は「ありがとう!千葉公園野球場」などと閉場を知らせるチラシを入り口に掲示した。3月末まで無休で営業している。


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