「アダンの海辺」千葉市美術館に寄託 千葉ゆかりの画家、田中一村の代表作

  • LINEで送る

田中一村の代表作「アダンの海辺」昭和44年(1969)個人蔵(千葉市美術館寄託)(c)2012 Hiroshi Niiyama
田中一村の代表作「アダンの海辺」昭和44年(1969)個人蔵(千葉市美術館寄託)(c)2012 Hiroshi Niiyama

 千葉市ゆかりの日本画家、田中一村(本名・孝、1908~77年)の作品「アダンの海辺」が、昨年3月に所有者から中央区の市美術館に寄託された。「孤高の画家」と呼ばれた一村の代表作で、2月4日から始まる同館の「寄贈・寄託作品展」で展示される。

 一村は栃木県の生まれで、38(昭和13)年から約20年、千葉市千葉寺町(現中央区)に住んだ。50歳で鹿児島県の奄美大島に移り、南国特有の自然を描いた。69歳で亡くなった後に「孤高の画家」として脚光を浴びた。

 同館によると、アダンの海辺は69(昭和44)年、奄美大島時代に描いた作品で、一村の代表作といわれている。2010年8月、同館は一村の作品と関係資料約250点を紹介する企画展を開催。1カ月の会期中に約6万人が来場して、同館企画展の入場者数で過去最多を記録した。

 昨年3月、所有者からアダンの海辺の寄託を受けた同館が、作品を管理することになった。また、一村が昭和20年代後半の千葉寺町周辺の風景を描いたとされる「杉林暮景」も別の所有者から寄贈された。同館は2月4~26日まで開催する所蔵作品展で、約40点の作品や関連資料を紹介。一村の初期から晩年までを知ることができる。