被災文化財保護へ模索 東北や県内の事例紹介

「文化財の保護と東日本大震災」をテーマに行われた事例報告=11日、千葉市中央区の千葉県立美術館
「文化財の保護と東日本大震災」をテーマに行われた事例報告=11日、千葉市中央区の千葉県立美術館

 多大な被害をもたらした巨大地震と津波を踏まえ、「文化財の保護と東日本大震災」をテーマにした講演や報告会が11日、千葉市中央区の千葉県立美術館で開かれた。地域の復興計画の中で被災した文化財や博物館資料をどのように守っていくべきか。宮城県や岩手県、県内の被災地での事例や取り組みが紹介された。

 県教育委員会の主催で、市町村担当者や博物館職員、一般市民も含めた約120人が参加。「特別名勝『松島』の被災と復興計画を例に」と題した文化庁の本中眞主任文化財調査官による講演に続き、香取市佐原地区での取り組みや、国立歴史民俗博物館、県立中央博物館の報告が続いた。

 古い街並みが残る佐原地区では、伊能忠敬旧宅など国指定2件、国登録1件、県指定文化財9件などの被害があった。香取市生涯学習課文化財班の川口康主査は「趣があったが、地震でほとんどの建物の屋根瓦が落ち、壁が崩れた。そして工事が始まるまでの何カ月でだんだん建物が壊れてきた」と指摘した。


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