「すごい迫力」「最後で残念」 エアレース 小学生“空のF1”体感 地元後援会が450人招待 千葉市

本番に備え練習飛行をする室屋選手のプロペラ機=6日、千葉市美浜区の幕張海浜公園
本番に備え練習飛行をする室屋選手のプロペラ機=6日、千葉市美浜区の幕張海浜公園
練習飛行をするパイロットに手を振る子どもたち
練習飛行をするパイロットに手を振る子どもたち

 千葉市が正真正銘のラストフライトになるレッドブル・エアレース。7日の開幕を前に、地元後援会が6日、会場近くの小学生ら約450人を招いて、最終決戦の地・幕張海浜公園であった練習飛行の見学会を開いた。児童は最高時速370キロで幕張の大空を駆ける姿に「すごい迫力。最後で寂しい」と名残惜しそうに魅力を堪能した。後援会と市は各種イベントを催し、最終戦を盛り上げる。

 同大会は2003年から世界21カ国で開催されてきた。千葉大会は15年に始まり、唯一の日本人パイロット、室屋義秀選手(46)が16、17年に連覇。17年は年間総合優勝も達成した。今季は総合3位に付けており、地元大会に2度目の総合Vが懸かる。

 千葉大会は地元有志が欧州に赴くなど熱心な誘致活動で実現。さまざまな業種のメンバーでつくる後援会も発足した。市によると、昨年は約7万人が来場、経済効果は約20億円に上った。

 後援会は過去4回で歓迎イベントを開くなど、同大会を側面支援。今年も市から1億2千万円の補助を受け、飲食ブースの出店やガイドブックの作成などで来場者をもてなす。最終戦開幕前日に開いた見学会では、地元の児童が最後の“空のF1”を間近で体感した。

 打瀬小5年の村山楓悟君(11)と太田佳歩さん(11)は「とても格好良い」「迫力があってびっくり」と大喜び。真砂西小6年の金子碧波さん(12)と谷口遼君(11)は「最後で寂しいけど、今まで千葉で見られたことがすごい」「無くなるのは悲しい。また見たい」と残念がった。

 後援会の坂本愉喜雄理事(39)は「後援会は今回で終わりではなく、他の大きなイベントの際に活動を再開したい」と話した。

 大会名誉会長の熊谷俊人市長は2日の定例会見で「室屋選手に素晴らしいレースで有終の美を飾ってほしい」とエール。また、さまざまな市民が盛り上げに参加してきたことに触れ「来年の五輪など大きなイベントにも関わってもらいたい」と大会のレガシー(遺産)を期待した。

 市観光MICE企画課は「千葉や幕張の名を国内外に発信できた。大会に替わるものを検討する必要がある」と今後を見据えた。

◇レッドブル・エアレース 高さ25メートルのパイロンを複数設置した海上のコースを小型プロペラ機で周回し、飛行タイムを競う。最高時速は370キロ、最大重力加速度は12Gに及び、究極の三次元モータースポーツとも言われる。サッカーなどレッドブルが主催する他の大会と比べ利益が上がらなかったため今季限りで打ち切りとなる。

◆最終フライト 木更津からテイクオフ

 最終決戦となるレッドブル・エアレース千葉大会は、5回目にして初めて木更津市の陸上自衛隊木更津駐屯地がプロペラ機の離発着場として使われる。

 これまでは、浦安市内の岸壁に臨時滑走路を設けていたが、近くに高層ホテルが建ち航空法上の規制に抵触。開催が危ぶまれたが、前回は主催者側がホテルを借り切って無人にすることで、国土交通省から特例的に許可された。

 今回は、全長約1・8キロの滑走路がある同駐屯地の使用に向け協議。同駐屯地は日米地位協定により米軍と陸自が共同使用しており、運用を協議する日米合同委員会の承認を8月に得た。同駐屯地は2015年からトライアスロン大会でも使われている。

 これに伴い、木更津市内の公園では決勝の8日、近隣5市の住民を対象にしたパブリックビューイングを開催。同市によると、予約受け付けは終了し、定員千人を超える申し込みがあったという。


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