明治天皇ゆかりの地で神事 鴨川・北小町五穀豊穣願い“お田植え”

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豊作を願い、苗を手植えする早乙女=11日、鴨川市北小町の主基斎田址公園
豊作を願い、苗を手植えする早乙女=11日、鴨川市北小町の主基斎田址公園
お田植えの神事を行う宮司ら
お田植えの神事を行う宮司ら

 新天皇即位を祝おうと、明治天皇ゆかりの地として知られる鴨川市北小町の主基斎田址公園で11日、初の「お田植え祭り」が開かれた。爽やかな晴天の下、明治神宮関係者や地元住民ら約200人が集まり、祝詞奏上や田植えの儀を通して五穀豊穣(ほうじょう)を願った。

 同市北小町は1871(明治4)年、明治天皇の即位後初の新嘗祭である「大嘗祭(だいじょうさい)」で主基斎田に選ばれ、米を献上した地。その後、明治天皇をまつる明治神宮から依頼を受け、1981年から主基斎田で育てた稲穂と、新米で醸造した「白酒(しろき)」を新嘗祭に奉納し続けている。

 新天皇即位により今年大嘗祭が行われるのを機に、同地区の歴史や伝統を知ってもらおうと、地元住民らでつくる「主基斎田の保全活用を考える有志の会」が祭りを企画。「田植えの儀」を行う早乙女には、同町の高橋煌莉さん(6)、岩瀬琴羽さん(8)、高橋礼香さん(11)が選ばれた。

 祭りでは、宮司が記念碑の前で祝詞を奏上。花がさと白装束を身にまとった早乙女が早苗を手に持ち、指示に従いながら一つずつ丁寧に植えていった。

 神事終了後には、鴨川現代バレエ団が里山を表現した「里舞」を奉納。地域住民らはのどかな水田で披露される厳かな踊りに魅了されていた。

 亀田郁夫市長は「主基斎田は鴨川の誇り。歴史と文化が末永く伝承されるよう頑張る」とあいさつ。同会の鈴木美一代表(68)は「今後も地区の貴重な財産である主基斎田を皆で語り継いでいきたい」と話した。