ムスリムを“おもてなし” 住民チームが受け入れ支援 幕張ベイタウン

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真剣な表情で太巻きずし作りに挑戦するマレーシアの中高生ら=千葉市美浜区の幕張ベイタウン
真剣な表情で太巻きずし作りに挑戦するマレーシアの中高生ら=千葉市美浜区の幕張ベイタウン

 2020年東京五輪・パラリンピックを控え訪日外国人が増加する中、千葉市美浜区の住民でつくる「幕張ベイタウン女子部」が、ムスリム(イスラム教徒)旅行客のホームステイ受け入れ支援に取り組んでいる。宗教や生活習慣が異なる旅行客にも日本を楽しんでもらおうと、ホストファミリー向けに事前講習会などを開催。9月もマレーシアの中高生7人を迎え、日本文化の体験を通じた“おもてなし”を行った。

 千葉市観光プロモーション課によると、近年、LCC(格安航空会社)の就航などで東南アジアからのムスリム旅行客が増加。一方、イスラム教ではアルコールや豚肉を使った食事が禁じられ、礼拝の習慣があるなど、宗教的な習慣の違いから旅行中に不便を感じるムスリムも多いという。

 集合住宅群「幕張ベイタウン」に住む女性8人が所属する同部は2014年から、マレーシアから勉強で日本を短期間訪れる学生の受け入れ支援を始めた。周辺地域からホストファミリーを募集し、ムスリムの生活習慣を学ぶ事前講習会を実施。ホームステイ中の交流プログラムも企画している。

 同部代表の中美保さん(43)は「幕張は外国人住民が多く、訪日客のおもてなしに対する意識も高い国際的な地域。ムスリムに食事も含めて日本旅行を満喫してほしい」と活動への思いを話す。

 9月11~13日には、日本文化を学ぶために訪れたマレーシアの男子中高生7人が同部を通じて4世帯に宿泊した。日本文化の体験企画では、アルコールが入っていない調味料を使いながら太巻きずし作りに初挑戦。ホストファミリーも舌を巻く手さばきで具材を巻き「おいしい」と日本語で言い合いながら頬張っていた。

 参加したラーフール・クマレサンさん(15)は「帰ったら家族にも太巻きずしを作ってあげたい。ホストファミリーの家でもおいしい日本料理をたくさんごちそうになった。勉強を頑張ってまた日本に来たい」と満足そうにほほ笑んだ。

 中さんは「イスラム教と聞いて難しい印象を受ける人は多いが、実際にかかわって印象が変わったり、異文化交流の楽しさを知ったりすることもできる。文化やビジネスに興味を持って来日する外国人は増えている。今後も活動を続けていきたい」と意気込む。