セミやナナフシ採取 天ぷらや素揚げで 御宿で昆虫食体験イベント

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からっと揚がったセミの天ぷら=御宿町
からっと揚がったセミの天ぷら=御宿町

 御宿町内の民間交流施設で、昆虫を捕って食べるイベントが開かれた。参加者は町内の森でセミやコガネムシなどを採取。天ぷらや素揚げにして頬張り、新たな食材としての可能性を探った。

 会は町地域おこし協力隊の三次恵美子さん(37)が主催。きれいな海岸線が延び、自然豊かな里山がある町をアピールするのが狙いだ。三次さんは学生時代にアジア圏で昆虫を食べる文化に興味を持ったという。この日は県内はもとより、近県から計15人が参加した。

 鴨川市のサバイバル食研究家、永野太郎さん(30)が講師を務めた。永野さんは国連食糧農業機関の資料を基に、アジアやアフリカ、南米の約20億人は1900種の昆虫を食べ生活している実情を報告。タンパク質なども豊富なため、将来的には有望な食材に成り得ると説明した。

 参加者は虫捕り網と虫籠を持ってメキシコ記念塔公園や布施地区の林で食材を調達すると、交流施設「サイカス」に移動し、セミやコガネムシ、ナナフシなどを天ぷらや素揚げにして食味。セミは唐辛子とニンニク入りの油で素揚げしてタコスの具材にした。

 昆虫食に初めて挑戦した川崎市幸区の大学3年、中村拓朗さん(21)は「セミの天ぷらは外は硬く、中身は軟らかい。クモはナッツのような香りが口に残った。ビジュアルの壁を越えれば普通に食べられるのでは。価値観が変わる貴重な体験だった」と満足そうに話した。